今週の注目通貨ペアはこれだ!
■ オージー/円 じり高が崩れないウチは買い先行スタンス継続。。。
先週は、水曜日に安値を付け、木曜日・金曜日に高値を付ける展開でした。週間を通じた上下の値幅はわずか70銭ということで、値動き自体は小動きとしか言いようがありませんが、先週水曜日に短い下ヒゲが出現した以外は非常に堅調な動きのように感じられます。また、先週末の引けの水準も高い位置をキープしており、上値追いの可能性を強く示唆するチャート形状と言えそうです。
移動平均線は、3本とも上昇しました。実体線も概ね3本の移動平均線の上側で推移を続けており、12月10日の陽線の効果が残っている印象を受けますので、上昇トレンドが継続しているという判断でよいでしょう。MACDも順調に上値を追う動き、実体線も昨年4月以来の水準ということで、売り方の買い戻しがジワジワ進む可能性が高いといえそうです。
今週は、買い先行で臨みたいところです。チャート上、売りを示唆するものは特に見当たらず、実体線と長期の移動平均線の乖離も3円に満たない状況ですので、過熱感自体を醸し出しているということもありません。大きな陰線が出現すれば話は別ですが、乏しい値動きの中でじわじわと上値を追い続けるような動きが続けば、息の長い上昇トレンドが継続する可能性が高いような気がしています。
その他 通貨ペア分析
■ ドル/円 上値の重い展開が続くしかない・・・
先週は、火曜日に高値を付け、木曜日に安値を付ける展開でした。週を通じた値幅は1円30銭程度とそれほど大きくはありませんが、先週月曜日の下ヒゲを火曜日・水曜日の陰線で撃破したところから買い方の投げが持ち込まれ、木曜日に11月9日の大陽線を下回ったのが先週の大きなイベントでした。ただし、金曜日は小陽線で若干戻しており、下がれば買い戻したい人もある程度いるんだ、ということがチャートからも窺えます。
今週は、売り先行スタンスで臨まざるを得ないと思います。ボリンジャーバンドの幅は若干広がりましたが、まだボラティリティの高まりを感じさせるところまでは届いていません。一方で、先週金曜日に陽線で戻したとはいえ、やや長い上ヒゲも伴っており、戻り売りの圧力を早くも感じさせるものとなっています。安易な押し目買いはワークしないと考えるべき局面に入っているのではないでしょうか。
■ ユーロ/円 コツコツ上値追いの動きを見せるか・・・
先週は、水曜日に安値を付け、金曜日に高値を付ける展開でした。12月に入ってから狭い取引レンジを形成していましたが、先週水曜日にレンジの下限をわずかに下回ったところから切り返し、週末にかけて逆に上方へブレイクしました。金曜日に、やや長い上ヒゲを伴って跳ね返されていますが終値ベースで見ると戻り高値を更新しており、買い方有利の状況が続いていると考えることができます。
今週は、若干、買い先行スタンスで臨みたいところです。終値ベースで戻り高値を更新していますし、移動平均線も上昇傾向、実体線は3本の移動平均線の上側ということで買いを躊躇する材料はないのですが、唯一気がかりなのは先週金曜日の長い上ヒゲです。ジリ高は許容されるが一気に上伸する動きは拒絶される、そんな状況なのかもしれません。買いは買いでも下落から戻したところを拾うようなスタンスで臨むべき局面なのかもしれません。
■ ポンド/円 値動き荒い割にトレンド形成の可能性は低いか・・・
先週は、月曜日に安値を付け、木曜日に高値を付ける展開でした。先々週の終わりに下値を試し、一気に長期の移動平均線水準までトライしましたが、先週は週初からいきなり反発、週間を通じてある程度しっかりした動きとなりました。上下に動いている割には大きな変動に見えないところが非常にタチの悪い動きのように見えます。先週も、週間を通じた上下の値幅は2円ちょっとということで、あまり大きな動きには発展していません。
今週は、様子を見るのが賢明だと思います。下側は先々週の終わりの下落からの戻しがクッションとなるでしょうし、上側はやや買いにくいかもという印象を持つからです。ただし、短期・中期の移動平均線がゴールデンクロスを示すなどチャート指標は若干ですが買い方に有利な展開を見せつつあります。日足で見て高く引ける局面があれば、上値追いの可能性が高まるかもしれませんね。
■ ユーロ/ドル 売り方が少しずつ買い戻すウチは下がりにくいか・・・
先週は、月曜日に安値を付け、木曜日に高値を付ける展開でした。週初は値動きの乏しい展開が続きましたが、水曜日に戻り高値を終値ベースで更新したこともあり、ここから売り方の買い戻しに拍車がかかりました。週末にかけても実体線が高いレベルをキープしており、金曜日も短いながらも下ヒゲを伴っての越週となっており、トータル的に見て上値志向の強い形状と言えると思います。
今週は、買い先行で臨みたいところです。ジリジリした動きが続く中で時にそこそこの大きさの陽線で上値を追う動きが続くということであれば、トレードスタンスとして売りを選択する余地は全く感じられません。大きく伸びたところは利食いの対象としてよいのかもしれませんが、現時点でチャートに過熱感がなく、そういった可能性は逆にあまり高くないような気がします。
今週のチャートリーディング ~相場の強さ~
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