目次
▼2日(水)の為替相場
(1):豪7-9月期GDP 前期から急回復
(2):バイデン氏「対中関税見直さず」豪ドル下落
(3):英政府 米ファイザーのワクチン承認
(4):米ADP雇用者数 予想に届かず
(5):米株強含み ドル売りと円売り交錯
2日(水)の為替相場
期間:2日(水)午前7時10分~3日(木)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪7-9月期GDP 前期から急回復
豪7-9月期国内総生産(GDP)は前期比+3.3%と予想(+2.5%)を上回る伸びとなり、4-6月期(-7.0%)から急回復した。
(2):バイデン氏「対中関税見直さず」豪ドル下落
米大統領選で勝利を確実にしたバイデン氏が米紙とのインタビューで、トランプ大統領が課した「対中制裁関税」や「第1段階の貿易合意」について「直ちに見直すつもりはない」と発言。これを受けて中国人民元とともに豪ドルが下落する場面があった。
(3):英政府 米ファイザーのワクチン承認
米製薬大手ファイザーが開発した新型コロナウイルスワクチンを先進国で初めて英国政府が承認。翌週にも接種を始める事も伝わった。これを受けてポンドは上昇したが、直後に欧州連合(EU)のバルニエ首席交渉官が英国との通商交渉について悲観的な見方を示したため急落。バルニエ氏はEU加盟各国の大使らに、合意を妨げている3つの主要な争点は依然未解決だと伝えた上で「合意なしの結果があるかもしれない」と述べた事が報じられた。
(4):米ADP雇用者数 予想に届かず
米11月ADP全国雇用者数は30.7万人増と市場予想(44.0万人増)に届かず、10月(40.4万人増)から伸びが鈍化した。
(5):米株強含み ドル売りと円売り交錯
追加経済対策への期待などから米国株が強含む中、リスクオンのドル売りと円売りが交錯。豪ドル/円を中心にクロス円は上昇したが、ドル/円の上値は重かった。なお、豪ドル/円はその後77.40円台まで上昇して約2か月半ぶりに高値を更新。ユーロ/円は126.50円台に上伸して約3カ月ぶりの高値を付けた。
2日(水)の株・債券・商品市場
外為注文情報
本日の見通し
ドル/円の見通し:104円台でもみ合い続く
昨日のドル/円は104円台後半で伸び悩んだ。英国と欧州連合(EU)の通商交渉への不透明感が広がる中、ポンドに対してドル高が進んだ影響から欧州市場で104.75円前後まで上昇した。しかし、NY市場に入るとドルが反落。ドル/円が104.40円前後まで押し戻された他、一時は1.2040ドル前後まで弱含んでいたユーロ/ドルが、約2年7カ月ぶりに1.21ドル台へ反発するなどドルに対する戻り売り圧力の強さが窺える動きであった。
本日も、米11月雇用統計の発表を明日に控えてドルの下値を追求する動きは抑えられそうだが、上値の重さは払拭できそうにない。ドル/円は104円台でもみ合う展開が続きそうだ。ただ、土壇場が迫る英国とEUの通商交渉に関する速報には注意が必要だろう。欧州通貨に対するドルの動きがドル/円にも影響を及ぼす公算が大きい。
注目の経済指標
注目のイベント
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