目次
▼18日(水)の為替相場
(1):英CPI好結果もPPI悪化
(2):コロナワクチン期待も円売り続かず
(3):米住宅着工件数 予想を上回る
(4):米株下落で円買い優勢
18日(水)の為替相場
期間:18日(水)午前7時10分~19日(木)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):英CPI好結果もPPI悪化
英10月消費者物価指数は前月比±0.0%、前年比+0.7%となり、市場予想(-0.1%、+0.5%)を上回った。燃料・アルコールなどを除いたコア指数も前年比+1.5%と予想(+1.3%)以上の伸びとなった。一方、英10月生産者物価指数は前月比±0.0%、前年比-1.3%と、予想(+0.1%、-0.7%)を下回った。
(2):コロナワクチン期待も円売り続かず
米製薬大手ファイザーが独ビオンテックと共同で開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、治験最終分析で95%の有効性を示したと発表。数日以内に米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請するとしており、早ければ年内にも実用化される事になった。これを受けて一時円が売られたが、NY市が公立学校の対面授業を中止とした事などから円売りは続かなかった。
(3):米住宅着工件数 予想を上回る
米10月住宅着工件数は年率換算153.0万件と、市場予想(146.0万件)を上回った。一方、同建設許可件数は年率換算154.5万件と、予想(156.7万件)をやや下回った。
(4):米株下落で円買い優勢
新型コロナウイルスを巡り、楽観と悲観が入り混じる中、米国株が引けにかけて下落すると豪ドル売り・円買いが優勢となった。ドル/円や他のクロス円でも円買いがやや優勢となった。
18日(水)の株・債券・商品市場・外為注文情報
注文情報
本日の見通し
ドル/円の見通し:103.18円前後が視野に
昨日のドル/円は早々に104円台を割り込むなど軟調に推移。海外市場では、米製薬大手ファイザーのコロナワクチンが治験最終分析で95%の有効性を示したと伝わり、104円台を回復する場面もあったが買いは続かず失速した。こうした動きが却って104円台の重さを印象付けた格好で、その後103.65円前後まで下値を切り下げた。
これで5日続落となり、6日に付けた約8カ月ぶり安値の103.18円前後が視界に入ってきた。東京市場では本邦勢の押し目買いなどから103円台後半で下げ渋ると見られるが、海外勢は来週後半の感謝祭休暇を前に最後の追い込みとばかりに、欧米市場でドル売りを強めてくる可能性もある。仮にショートカバーが入っても一時的な動きに留まりそうだ。現局面では「最後の下値支持」である103.18円前後を早晩試しに行く公算が大きいと見る。
本日の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。