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高値から汚職疑惑で下落、今週は政策金利決定

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総括

高値から汚職疑惑で下落、今週は政策金利決定

「通貨11位、株価8位」
「予想レンジ 南アランド円 6.5-7.0」 
                   
(ポイント)
*1ランド6.9円近辺から汚職疑惑で下落
*今週は政策金利決定
*3Q失業率は悪化
*株価指数は年初来プラス圏へ
*すべての国との往来を解禁
*ラマポーザ大統領がバイデン氏の当選確実を受け祝意を表明
*10月各PMIは改善
*バイデン新米国大統領は南アに朗報
*財政赤字は今後も拡大
*経済対策財源は公務員給与の昇給凍結
*貿易黒字は5か月連続黒字(9月で)
*9月消費者物価はインフレ目標の下限の3%
*財政赤字がGDP対比14.6%と、1994年のアパルトヘイト終結以降で最大となる
*IMFは、南アの2020年の成長率予想をマイナス8%に据え置く
*このところの指標改善は3QのGDP拡大を示唆している
*中銀の20年インフレ見通しは3.4%
*コロナ感染者数は世界12位
*電力供給は不安定
*2Q・GDPは予想より悪化の51%減
*5Gは中国ファーウェイを採用 対中関係は良好

(今週は政策金利決定 据え置きか)
今週は前回に続き政策金利は3.5%で据え置きか。前回、中銀は今年初めて据え置いた。中銀は2020年内の追加緩和はなく、2021年後半の利上げも示唆した。中銀は経済成長と消費者物価上昇に対するリスクは均衡しているとした。経済見通しを7月時点から下方修正し、インフレ率は目標範囲内に収まっているものの、緩和サイクルを停止した。政策委員5人のうち3人が据え置きを支持し、2人は0.25%の利下げを主張した。政策金利はすでに1998年の導入以降で最低の水準にある。
クガニャゴ総裁は最新の経済データに基づき、適切に金融政策を展開していくとも述べた。ただ、市場もこれ以上の緩和を見込んでいないとしてきた。

(6.9近辺から反落の要因は)
 11月10日は与党ANCのエース・マガシュール書記長に対し、警察が汚職容疑で逮捕状を取ったことを受け反落した。

(3Qの失業率は 雇用不安は続く)
 3Qの失業率は30.8%と、前期の23.3%から大幅に上昇し、過去最悪を記録した。
失業者に分類されるのは積極的に職探しをしている人が対象となるため、2Qは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けたロックダウン措置で求職活動が抑制され、数値に歪みが生じていた。2019年3Qの失業率は29.1%だった。
南アは長年にわたり失業率が非常に高い状況が続いており、貧困や不平等の問題を抱えている。失業率を押し上げた主な要因は、無職でもじっとしていた人々が積極的な求職活動を始めたからだ。
 3Qの失業者数が650万人、2Qは430万人だった。
就業者数は50万人増えたが、労働力人口が280万人増とそれを大きく上回るペースで増加した。求職活動をやめた人を含む広義の失業率は43.1%だった。

(すべての国との往来を解禁)
 ラマポーザ大統領は11月11日、観光・接客部門を後押しする措置の一環として、すべての国との往来を解禁すると発表した。新型コロナウイルス感染者数は累計で74万人でアフリカで最多。死者は2万人超となっている。9月に感染拡大抑制のためのロックダウンを緩和した後、感染は増加している。
大統領は、酒類の販売時間も通常に戻すと表明した。これまでは、アルコール関連事故による医療への負担を軽減するため、週末の酒類販売が規制されていた。
大統領は、「必要な保健衛生上の手続きと陰性証明書の提示を条件に、すべての国から渡航者を受け入れる。迅速な検査と厳格な監視により、海外から持ち込まれる感染の拡大を抑制する」と述べた。また、「これらの措置が観光・接客部門を大いに後押しすると期待している」とした

(南ア株価が年初来プラス圏に)
 3月のコロナ感染拡大では株価は年初来32.37%下落していたが
先週末は0.17%高と年初来プラス圏を達成した

テクニカル分析(ランド/円)

一時ボリバン3σ上限を上抜いてから反落

 日足。一時ボリバン3σ上限を上抜いてから反落。11月9日-13日の下降ラインが上値抵抗。11月12日-13日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。雲上。
 週足。一時ボリバン3σ上限を上抜いてから反落。11月2日週-9日週の上昇ラインがサポート。11月9日週は上ヒゲ長し。
 月足。ついに6.5を上抜く。9月-10月の上昇ラインがサポート。7月-10月の下降ラインがを上抜く。まだボリバン下位。雲の下。
 年足、16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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喜望峰

ラマポーザ大統領がバイデン氏の当選確実を受け祝意を表明

  ラマポーザ大統領は11月8日、米国大統領選挙でのジョー・バイデン氏の当選確実を受け、祝意を表明した。ラマポーザ大統領は、米国はこれまでも南アの人種隔離政策(アパルトヘイト)撤廃と、その後の1994年に初めて実施された全人種参加型総選挙に大きな貢献を果たしたとし、両国は現在に至るまで良好な関係を築いてきたと述べた。また、2国間の協力関係は貿易・投資、健康、教育、エネルギー、環境、科学など多岐にわたるほか、アフリカ連合(AU)が掲げるアフリカ地域の平和と安全、開発への協力にも及ぶとし、同地域全体に対して両国が協力して貢献していることを強調した。ラマポーザ大統領は、バイデン氏と副大統領に指名されているカマラ・ハリス氏らによる米国新政権に協調し、気候変動や人権問題、安全保障など世界的課題にともに取り組んでいく姿勢を示した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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