目次
▼3日(火)の為替相場
(1):RBA政策金利据え置き 量的緩和拡大へ
(2):欧州株高で円売りとドル売り交錯
(3):米大統領選投票開始 株高ドル安進行
3日(火)の為替相場
期間:3日(火)午前7時10分~4日(水)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):RBA政策金利据え置き 量的緩和拡大へ
豪中銀(RBA)は、予想通りに政策金利を0.25%から0.10%に引き下げた。さらに、今後6カ月で5-10年債を1000億豪ドル購入する量的緩和の拡大を発表。声明では「見通しを踏まえると、理事会は少なくとも3年はキャッシュレートの引き上げを予想していない」と表明。「理事会は、特に雇用やインフレの見通しを鑑みつつ債券買い入れプログラムの規模を検討し続ける。必要ならさらなる対応の用意がある」とした。これを受けて豪ドルは一時下落したが、一巡後はアジア株が強含む中で買い戻しが入った。
(2):欧州株高で円売りとドル売り交錯
欧州株の上昇を背景にリスクオンの円売りとドル売りが交錯。ドル/円は小幅な値動きに留まった一方、クロス円は豪ドル/円を筆頭に上昇した。
(3):米大統領選投票開始 株高ドル安進行
米大統領選挙の投票がNY州(日本時間20時)などを皮切りに順次スタート。世論調査で優位に立っているバイデン氏が順当に勝利するとの見方から、NY市場では株高、債券安(金利上昇)、ドル安が進行した。大統領戦後に大規模な経済対策が速やかに講じられるとの期待が高まった。ドル/円は104.43円前後まで下落した一方、豪ドル/円が一時75円台に乗せるなど、クロス円は続伸した。
3日(火)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
米大統領選に関心集中
本日は米大統領選挙の結果に市場の関心が集まっている。昨日の海外市場では、バイデン氏の勝利を織り込む形で株高・ドル安が進行。ドル/円はドル売りと円売りが交錯する中で104.40円台へと小幅に下落した。順調に開票が進み、本日午後にバイデン氏の勝利が確定的となれば、多少の乱高下はあってもドル/円には昨日と同じく明確な方向感は出ないかもしれない。
ただ、コロナ禍で行われる今回の大統領選挙では郵便投票が激増しており、激戦州では大勢の判明が遅れる可能性がある。勝者の判明が長引く接戦となれば、次第に市場が株安・円高のリスクオフに傾く事も考えられる。選挙のカギを握ると見られる、フロリダ、ペンシルバニア、ミシガン、ノースカロライナ、アリゾナ、ウィスコンシンの「激戦6州」の開票速報に注目したい。
本日の注目イベント
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