今週の注目通貨ペアはこれだ！
■ ユーロ/ドル 一転、下値を試す展開か・・・
先週は、月曜日に高値を付け、金曜日に安値を付ける展開でした。先々週の金曜日に高く引けたことから、先週は堅調推移を予想していましたが、週初から陰線の連続出現となり、水曜日にあっけなく実体線が長期の移動平均線を下回ってしまいました。さらに、木曜日には 10月中旬の安値をも下回ってしまい、一気に下落トレンド入りの様相を呈しての越週となっています。
移動平均線は短期長期が上昇する一方で、短期が大きく下落しました。短期と中期・長期の移動平均線がデッドクロスを形成し、実体線が3本の移動平均線の下側に潜り込みましたので、やはり一気に下落トレンド入りの可能性を示唆していると考えてよいのではないでしょうか。過去のトレードレンジで見ると、9月の下旬の安値がターゲットとして見えていますが、そこを抜けると底なし沼という印象です。
今週は、売り先行で臨みたいところです。先週一週間の値動きを見ると、買い方有利の展開から売り方有利の展開へと一気に売り買いのバランスが崩れた印象を受けますし、何よりも、先週金曜日の戻りが着実に抑えられ、上ヒゲとしてチャート上にアクセントを残している点を考えると、これは買い方にとって不気味以外のナニモノでもありません。大きな下落に発展するかどうかは別にして、売りで攻める価値のあるチャートだと思います。
その他 通貨ペア分析
■ ドル/円 長い下ヒゲの出現は、底打ちの予兆なのか・・・
先週は、月曜日に高値を付け、木曜日に安値を付ける展開でした。先々週の引け味があまり良くなかったことから、下値不安がもたげる一週間でしたが、週央に104円手前まで下落した後、週末の金曜日は長い下ヒゲを伴って小陽線ということで、早くも底入れの兆しを見せての越週となっています。下がりそうで下がらない、かと言って買われる訳でもない、そういった動きのように見えます。
今週は、少し様子を見るよりないと思います。上方には、中期・長期の移動平均線が待ち構えていますが、下は下で先週後半の下ヒゲが下支えとなるでしょう。もちろん、先週金曜日の下ヒゲを攻めるような形で下を試すようであれば、一転売りスタンスを取るべき局面だとは思います。とりあえずまだ、買いを選択する余地は基本的にはなさそうですね。
■ ユーロ/円 陰線の出現が続き、売り回転が効いている・・・
先週は、月曜日に高値を付け、金曜日に安値を付ける展開でした。週間を通じた値幅は2円50銭強ということで、それほど動いているわけではありませんが、週間を通じて5連続陰線の出現ということで、買い方にとって良い場面は全くありませんでした。また、9月下旬の安値を易々と下回ってしまい、この点でもチャートは完全に崩れてしまったと考えられます。金曜日も、戻したところは確実に頭を抑えられ、買い方にとっては気が気でない値動きが続いた1週間と言えそうです。
今週は、売り先行で臨みたいところです。チャートを見る限り、買い方をサポートする材料は全くありませんし、MACDもゼロラインの下側でデッドクロスを形成、買い方にとって厳しい状況が続くことが予想されます。MACDは、先週末時点でダイバージェンシーを結成してはいますので、売り持ちのポジションはやや落としつつも、やはり下を狙うという考え方でよいような気がします。
■ ポンド/円 下がりそうで下がらない・・・
先週は、月曜日に高値を付け、金曜日に安値を付ける展開でした。週初から陰線の出現が続き、一気に3本の移動平均線から実体線が離脱する動きを見せました。さらに、週央に10月15日の安値、10月2日の安値を次々に撃破し、週末にかけて下値追いの動きを見せるのかと思いきや、金曜日は安値を更新した後に下ひげを伴って陽線引けということで、やや気迷い症状を見せながらの越週となっています。
今週は、売り先行で臨みたいところですが、先週金曜日に陽線で戻ってきていることから、戻り局面を売り上がるのではなく、下落するようであれば追いかけて叩くというイメージで臨みたい感じがします。上方には3本の移動平均線が待ち構えていますので、大陽線の出現でいきなり大きく戻すシナリオは考えにくいのですが、とは言え、先週金曜日の戻り方は、若干の気味悪さを感じさせる要素もあります。逆指値を近めに設定して、下落局面を追いかける想定を外さない方がよいでしょう。
■ オージー/円 支持線を明確に割り込み、買い方に苦しい展開なのでは・・・
先週は、月曜日に高値を付け、木曜日に安値を付ける展開でした。水曜日に長めの陰線が出現して、先々週の安値のみならず9月下旬の安値をも撃破、下落トレンドが鮮明になりました。ただし、木曜日・金曜日は容易に続落するシナリオを描けず、上下にヒゲを伴って十字架続きと、何とも売り方の頭を悩ませる展開となっています。ただし、買い方のポジション繰り相当悪化しているはずですので、戻りは着実に抑えられるのではないでしょうか。
今週は、売り先行で臨みたいところです。先週木曜日以降、大きく下がらなかったことから押し目買いも入りやすいかもしれませんが、移動平均線が3本とも下向き推移を見せていること分かるように、時間の経過は買い方にとって不利に作用するはずです。ボリンジャーバンドの幅も若干ですが広がってきていますし、チャート的に買いを示すものがない以上、戻り切れずに下落する局面があれば、そこをしっかり叩くような感じでポジションメイクしたいところですね。
今週のチャートリーディング ～相場の強さ～
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