目次
▼28日(水)の為替相場
(1):豪CPI 予想をわずかに上回る
(2):欧州株下げ幅拡大 円買い優勢
(3):英EU交渉進展報道もポンド買い一時的
(4):独仏でロックダウン導入へ
28日(水)の為替相場
期間:28日(水)午前6時10分~29日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪CPI 予想をわずかに上回る
豪7-9月期消費者物価指数は前年比+0.7%、前期比+1.6%と市場予想(+0.6%、+1.5%)をやや上回った。トリム平均値が前年比+1.2%、加重中央値が前年比+1.3%となった事から、豪中銀(RBA)が重視する基調インフレは前年比+1.25%となった(予想:+1.20%)。11月の追加緩和観測を後退させるほどの物価上昇ではなかったため、豪ドルの反応は限定的だった。
(2):欧州株下げ幅拡大 円買い優勢
欧州株が下げ幅を拡大する中、円買いが優勢となりドル/円やクロス円は下落。 フランスやドイツが新型コロナウイルスの感染拡大を受けて新たな行動制限措置を講じるとの観測報道が市場心理を圧迫した。
(3):英EU交渉進展報道もポンド買い一時的
英国と欧州連合(EU)の通商交渉に進展があり、11月初めの合意成立も可能とする関係者の見解が伝わるとポンドは一時上昇。関係者によると、交渉場所は29日にブリュッセルへと移る。担当者らが11月3日までに残る相違を十分に狭める事ができれば、後はジョンソン英首相とフォンデアライエン欧州委員長に託されるとの事。ただ、欧米株安が勢いを増す中、ポンド買いの動きは一時的だった。
(4):独仏でロックダウン導入へ
ドイツ政府は、新型コロナ感染拡大を食い止めるために11月2日から1カ月間にわたり、レストラン、バー、コンサートホール、劇場などを閉鎖する部分的な行動制限を実施すると正式に発表。フランス政府もその後、全土を対象に30日から移動を制限する都市封鎖(ロックダウン)を導入すると発表した。
28日(水)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:ドル高と円高の綱引きで小動き
昨日のドル/円は、フランスやドイツの都市封鎖(ロックダウン)を受けてリスク回避の動きが強まる中、104.11円前後まで下落して9月21日以来の安値を付けた。その後、NY市場ではリスク回避のドル買いでやや持ち直したものの、クロス円の下落が重しとなり、104.40円台で戻りは一巡した。新型コロナウイルスの感染が欧米で再び増加しており、ロックダウンなどの制限措置によって景気回復が遅れるのではないかとの懸念が広がっている。
市場がリスク回避の動きを強める中、ドル/円はドル高と円高の綱引きで小動きになりやすい。ただ、引き続きクロス円主導の動きによる104円割れには警戒が必要となろう。104.00-104.10円台は、7月以降に強い下値支持として機能してきたチャート上の要所だ。それだけに、割り込めばストップロスを巻き込んで下げ足を速める事も考えられる。
本日及び明朝の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。