目次
▼6日(火)の為替相場
(1):RBA金利据え置き 11月利下げの可能性浮上
(2):EU「10月15日交渉期限を無視」報道でポンド売り
(3):FRB議長 追加経済対策の重要性を指摘
(4):トランプ氏 追加経済対策協議を一時停止
6日(火)の為替相場
期間:6日(火)午前6時10分~7日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):RBA金利据え置き 11月利下げの可能性浮上
豪中銀(RBA)は大方の予想通りに政策金利を0.25%に据え置いた。声明で「豪ドルは、過去数年のピーク時の水準をわずかに下回っている」として豪ドル高を容認した事などから、豪ドル/円は一時上昇した。しかし、「追加の金融緩和がどのように雇用を支える事ができるかを引き続き検討していく」とした事から11月利下げの可能性が意識されて伸び悩んだ。
(2):EU「10月15日交渉期限を無視」報道でポンド売り
英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitを巡る通商交渉について、EUはジョンソン英首相が設定した10月15日の交渉期限を無視する(15日までに譲歩案を示す計画はない)とする関係者のコメントが伝わった。これを受けて一時ポンド売りが強まった。
(3):FRB議長 追加経済対策の重要性を指摘
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、講演で「支援があまりに少なければ景気回復は脆弱になり、家計と企業を不必要に苦しめる事になる」「支援が行き過ぎる事のリスクは、現時点ではより小さいと思える」などと述べて米政府による追加経済対策の重要性を改めて指摘した。
(4):トランプ氏 追加経済対策協議を一時停止
トランプ米大統領は、新型コロナウイルス対応の追加経済対策を巡る野党民主党との協議を11月の大統領選後まで停止すると発表。ペロシ下院議長が真摯に協議に臨んでいないと非難した。堅調に推移していた米国株はこれを受けて急落。リスク回避の動きが強まる中、円が全面高となったが、ドルも安全資産として強含んだ。このため、ドル/円は早々に下落が一巡した一方、クロス円はクローズにかけて軟調推移が続いた。
6日(火)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
105円台半ば中心のもみ合い
昨日のドル/円は終値ベースで0.1%未満の小幅安。トランプ米大統領が野党民主党との追加経済対策協議を米大統領選後まで停止すると発表した事から一時105.47円前後まで下落したが、トランプ大統領の発表を受けて米国株が急落する中、リスク回避のドル買いを支えに105.60円台へと持ち直してクローズした。なお、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はこの日の講演で「支援があまりに少なければ景気回復は脆弱になり、家計と企業を不必要に苦しめる事になる」「支援が行き過ぎる事のリスクは、現時点ではより小さいと思える」などと述べて米政府の経済対策の重要性を改めて強調した。
米経済の先行きに対する不透明感が増す中、本日もリスク回避のドル買いと円買いの綱引きになりやすく、ドル/円は105円台半ばを中心とするもみ合いが続きそうだ。ただ、リスク回避の米国債買い(利回り低下)によって上値の重い展開も続く公算が大きい。
本日及び明朝の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。