先週のコラム執筆から、今の所思惑通り、ポンド円は下落をしております。 ここ数年、毎度のブレグジットイベントでの審議なのですが、シンプルにお伝えしますと、来週の「英国国内市場法案」が通れば、合意なきEU離脱の確率がグッとあがります。 逆に否決されれば、合意なきEU離脱確率が下がるのでポンド買い戻し相場が容易に想像できますが、マーケットはそう簡単にはやらせてくれないでしょう。
そしてその審議の大詰めは、来週の月曜・火曜で確定となります(ロンドン時間)。最終審議が続くため、為替相場が大きく動き出すとしたら金曜の欧州時間か、または月曜の早朝からだと考えております。
悪材料は大きく見出しにニュースで流れやすいため、その思惑でポンドがもう一段と売り込まれるパターンを個人的には想像して今週も相場分析していきたいと思います。
目次
▼ポンド円ターゲットは134円か?
▼4時間足はダイバージェンス発生中だが・・・。
▼ドル円ジワリ!105円が近づく
ポンド円ターゲットは134円か?
ポンド円日足です。 ここ3-4営業日、高値は136.60円付近で止められており、下限は135.50付近のレンジとなっております。
まだ下落トレンドの最中だと考えており、戻りも浅く、下値も硬い形状に見えますが、ここから買ってくるプレイヤーは短期勢ですので、利益確定売りがどうしても136.60円手前で多く出ます。なので、グッドファンダが出ない限り、突破はかなり難しいでしょう。
また逆に135円ミドルでのサポートラインが数日続いているので、スケベロングも多く溜まり始めているように思えます。 ちょっとした悪材料で、そろそろまた崩れると思うので、個人的にはまだまだキープとなっております。
4時間足はダイバージェンス発生中だが・・・。
4時間足分析していきます。
先日のコラム通り、138.00-138.30で追加したショートポジションはまだホールド中でして、本日現在の具体的なターゲットは、134.00円のサポートライン手前に定めております。
【参考】:https://www.gaitame.com/media/entry/2020/09/09/153652
ではいつごろからまた下落が再開するか、イメージしていきます。 まずMACDはダイバージェンスを発生させてしばらく経過しますが、ローソク足自体は反転傾向にありません。 またRCI26も-80ラインから浮上しておりますが、ローソク足は大して反発しておりません。 4時間足ベースでテクニカル的には、すでに反転の合図なのですが、反発フェーズにも関わらず、価格がついてこない場合は騙しとなる可能性があります。
では、騙しであると判断しやすいタイミングは、どういった場合でしょうか?
僕の経験上、『MACDが0.00ライン付近まで戻る』または『RCI26が0.00ラインを突破する』です。もちろん、両方実現していれば、なお良いです。
それでも上昇トレンドが加速しなければ、反発失敗の合図として、判断します。 僕はこういうタイミングで、再度売りトレードを再開することが多いです。 4時間足ですので、前述の条件を満たすには、時間にしてあと1-2日でしょうか?
上記で仮説を立てるなら、おおよそ木曜NY時間〜金曜日にかけてが、テクニカル的なターニングポイントとなりそうです。 135.50〜136.60レンジ往復相場が理想となります。
ドル円ジワリ!105円が近づく
次にドル円日足です。
そこまでトレードに熱を入れる予定ではありませんが、注目の105.00円がジワリと近づいてきているため、少し解説をいれておきます。
105.00-105.20円サポートラインと三角持ち合いサポートラインも105円に重なっているので、簡単には抜けそうにはありませんが、もしも何かしらのタイミングで抜けた場合は、大きくストップロスを巻き込んで下落すると考えております。 そのきっかけとなるのが、今晩のFOMCでしょう。 個人的にはドル売り目線で一致しているのですが、パウエルFRB議長がさらなる金融緩和について、軟調な姿勢や慎重な姿勢を示した場合、どこかで追加緩和を期待していた投資家からの米株売りも一定量出ると思いますので、そのタイミングに巻き込まれて105円を割り込むフェーズもあるように思えます。
売り目線ですが、大きくは勝負せず、FOMC後に参加するかを判断しようと考えております。 併せて、ユーロドルの買いトレード再開も視野に、FOMC待ちです。 ポンド円ショートは継続、136.60に戻るタイミングがあれば、追加でショートエントリーし、逆にこのまま下落トレンドが続くならば134.00円をターゲットとして考えております。
【レベルアップセッション】
【先週のコラム】
【インタビュー】
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。