個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。
作成日時:2024年12月11日14時
執筆:CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー
昨晩のドル/円は152円を引っ掛けるところまで上昇しました。
ずっと待っていた水準です。じっくりと上がって再度の下落に備える価格帯と思っています。
来週、日銀の利上げ確率は遠のきましたが、それでは1月か?という思惑も働きますので、上値は限定的だと考えます。
今夜は米CPIですが、上昇してもそこを売り場だと考えて、さらに戻り売りポジションを仕込んでいきたいと思います。
ドル/円、152.72円付近はテクニカル的に好条件
出所:TradingView
ドル/円4時間足チャートから分析していきます。
現在、152.15付近のレジスタンスラインから反落中です。
個人的にはフィボナッチ・リトレースメント50%戻しまでは許容しており、この水準まで売り上がる予定です。
152.72付近になるのですが、SMA200(橙)も推移しており、テクニカル的には戻り売りをしやすいポイントになります。
151-153円を戻り売りゾーンだと捉えており、再び150円割れを狙ったトレードを意識していきたいと思います。RCIは上昇形状ではあるものの、すでにRCI26(水色)と+80ライン近くまで上昇してきており、調整反転ののち、そこから再び元のトレンドに戻りやすいタイミングとしては+80ライン前後です。ですので、本日・明日中が有力な売り場となる可能性が高いです。
このタイミングを狙って低レバレッジでコツコツと売り仕込みを実施していきたいと思います。
ユーロ、ECBのサプライズも意識
出所:TradingView
続いてユーロ/円4時間足です。
10月末の高値からフィボナッチ・リトレースメントを引いてその戻りを狙っていきます。
現状、ユーロ/円の売りポジションをすでに持っておりますが、さらに追加を入れるか、ECBの結果を待ってから追加するか検討中です。
目先160.22円に引けるポイントが38.2%ですので、追加を入れるならばこの水準でしょうか?
明日のECBでは政策金利変更が市場予想の大半です。事前予想は0.25bpの引き下げて、政策金利は3.15%になる見込みです。
一部、50bp引き下げ予想もありますので、そうなりますと政策金利は2.80%となります。その場合は当然幾分かサプライズとなるでしょう。その場合は、一段安になると考えております。
またラガルド総裁の記者会見にも注目です。来年の見通しも語られるでしょうから、ハト派具合を探る展開になると思います。
一つ注意点としては、ユーロ/ドルは毎年12月中旬あたりから上昇しやすいアノマリーがあります。年末を控えたドルからユーロへの買い戻しも働きやすいことが原因かもしれませんが、長年FXをやっていて、このパターンに何度か巻き込まれた経験があるのでユーロ/ドルの戻り売りには警戒中です(笑)
よって、ユーロ/ドルに関してはノーポジになっており、ユーロ/円のポジションを持っている訳です。またエントリーするならば月末頃からとみています。
目先は円買いトレード中心に、ドル/円とユーロ/円の戻り売りトレード継続です。
【ひろぴー氏出演動画】
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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