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ついにインフレ相場終焉?ドル/円クロス円は流れが変わる!?【ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー】

 

FXトレードストラテジー

個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。

作成日時:2024年11月27日14時
執筆:CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー

イスラエルとレバノン(ヒズボラエリア)は停戦合意を発表しました。 
バイデン大統領からの声明ですので、確実でしょう。 
まだ完全に解決したわけではありませんが、中東紛争問題は短期的には一歩前進したことになります。 
すでに停戦合意が数日前、間近だったことを考えると原油価格の下落は納得です。月曜日を高値に下げてきているので、この情報が漏れていたのでしょう。
また米国財務長官に就任予定のベッセント氏は、米国での原油生産量を日量300万バレル増産の目標を掲げている人物です。これは2022年後半からOPEC+で減産合意している量が500-600万バレル相当となっているため、米国がこの産出量を上げるとその分輸入量が減りますので、大きな痛手です。そうなると原油価格は大幅に低迷することになります。 

参考:https://jp.tradingview.com/markets/world-economy/indicators/crude-oil-production/?market=Worldwide 

つまり、ベッセント氏の提案は的を得ており、インフレ経済の鎮圧に向けた戦略の一つになっているわけです。 
中東を抑え込むには原油価格の低迷が一番であり、加えて中国や欧州経済が悪化し始めているこのタイミングでの増産は資源価格への大きなフックポイントになるでしょう。 
これを受けて、ドル/円とクロス円が顕著に下落を始めたと考えています。 
理由を申し上げますと、ウクライナ・ロシア戦争、そして中東戦争が起こっている最中、資源価格高騰により欧州経済、中国経済は低迷しました。資源価格の影響でスタグフレーション経済となっておりましたが、この解決策が見えてくると金融緩和への実行にためらいがなくなります。 
政策金利を市場が予想しているよりも大きく引き下げられるポテンシャルがあると考えます。欧米の金利も市場が現在織り込んでいる以上に引き下げの余地が出てきたでしょう。 
2021年以降、ドル/円・クロス円は長期的な上昇相場に移行しましたが、いよいよ金利差拡大相場が終焉に向かい始めているのではないかと考えを改め始めました。 
これがドル/円、クロス円の下落につながり始めているのです。 
つまり長期的なトレンド転換のポテンシャルがあるわけです。 
トランプ大統領誕生とともに、ウクライナ・ロシア戦争の停戦合意、終戦合意などがなされれば、完全にインフレ経済鎮圧に向かうことになるでしょう。ロシアの政策金利も20%をずっと続けておりますから、さすがに経済理論上無理がある水準です。 
体力的にも厳しいでしょうから、いくつかの妥協案を飲む可能性があります。トランプ氏が大統領になった時点が振り上げた拳を引っ込めやすいタイミングではないでしょうか。 
前段が長くなりましたが、中長期的なトレンド転換を意識した戦略に切り替えていきます。 

ドル/円戻りは153.30付近から

出所:TradingView

ドル/円日足チャート分析から入ります。
トレンドラインを割り込み、サポートであった153円も割り込みました。RCIは最初の下落合図です。152円手前には200日移動平均線が控えておりますので、サポートされて反発したところを戻り売り開始でしょうか? 
まだ市場にはドル/円がなぜ下がっているのか?と疑問視しているとプレイヤーが多いと思いますが、筆者の上記の仮説に賛同する意見も少しずつ出てくると予想します。 
よってこの戻りが入った場合は重要です。150円割れ、140円方向への順張りトレードチャンスに発展する可能性が高いと考えますので、しっかりとポジションを作っていきたいです。 

ユーロ/円は目先154円台まで下げるか? 

出所:TradingView

ユーロ/円週足です。 
特にドイツ経済の悪化が顕著であり、ユーロは先行して下落しております。 
資源価格の低迷、ウクライナ・ロシア停戦合意となれば、資源価格高騰の可能性はほぼなくなりますので、インフレ経済への懸念は大きく払拭されます。 
よってECBも遠慮なく政策金利を引き下げられると予想します。 
欧州エリアも低金利経済に慣れているため、一気に0.50-1.00%付近までは来年後半に向けて引き下げていくのではないかと、考えています。 
ユーロ/円の大きな上昇も終焉ではないでしょうか?長期的には130-140円方向かもしれません。 
目先154円台のサポートラインが重要ネックラインになりますので、来月〜年明けにはこの水準まで下がっていくと予想します。 
このあたりは日銀の利上げがなくとも自然に低迷していくように感じます。 
今週より大局が変わったと認識して、久しぶりにドル/円、クロス円のショートトレードを開始しようと思います。 
 

【ひろぴー氏出演動画】

 
ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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