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人民元上昇の要因は米中両国の国債の需給から

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総括

人民元上昇の要因は米中両国の国債の需給から

予想レンジ 人民元/円 15.0-16.0  

(ポイント) 
*米大統領選挙を前にトランプ大統領は対中強硬策を打ち出している
*一方、中国も強く米国の対中圧力を批判している
*物価動向は落ち着いている
*工業部門利益も前年比で増加
*製造業、非製造業PMIも改善
*米中GDPの逆転も近いか
*テスラの中国販売は好調
*香港国家安全法は53か国が支持、27か国が懸念
*2022年は米中国交回復50年
*2021年は共産党建党100年
*世界各国は中国貿易において濃密すぎる関係
*20年は3%成長の公算
*IMFは中国の回復を示唆
*今年は「第13次5カ年計画」の最終年
*米国は中国の為替操作国の認定解除
*中国GDPが100兆元へ近づく

(市況)
8月の人民元は対円で2.11%上昇、上海総合指数は2.59%上昇とまずまず。年間では人民元は4位の強さで円に肉薄。経済指標も概ね前年比で改善している世界でも稀有な国。
最近の人民元上昇は海外勢の中国国債保有の増加も一因。外国人投資家による中国債の保有高は8月に前年比42.8%増加した。中国政府は、外国人投資家が債券市場に参加しやすくする規制草案を公表した。一段の元高につながる可能性がある。FTSEEラッセルが今月行う年次レビューで世界国債指数(WGBI)に中国国債を採用するとの見方が大勢だ。
 一方、中国は米国債の保有を段階的に削減する可能性があると見られている。環球時報は「中国は通常の環境下でも、米国債の保有残高を8000億ドル程度にまで徐々に引き下げるだろう」との見方を示した。
「もちろん、全額売却するのは軍事衝突の発生など極端な場合のみだ」とした。中国は米国債の保有残高で世界2位。6月の残高は1兆740億ドルで、5月の1兆830億ドルから減少した。
今週は、貿易収支、消費者物価などの重要指標の発表がある。

(米中対立では言われっぱなしではない)
米中対立では言われっぱなしではなく、対抗措置も打ち出している。習国家主席は「中国は対外開放を進め、質の高いサービスの輸入を拡大する」と強調、「知的財産権の保護を強化する」とも述べた。新型コロナウイルスで各国経済が苦戦する中、国際協力を訴え、中国市場の存在感をアピールした。 習氏は、世界経済の低迷に伴い「保護主義、単独主義が台頭している」と述べ、名指しは避けたが中国への圧力を強める米国を暗にけん制した。
 
(物価動向 金融政策を変えるほどではない)
 8月の生産者物価指数(PPI)は7カ月連続の低下ながら、低下幅は過去5カ月で最も小さく、新型コロナウイルス禍から工業部門が順調に回復していることをうかがわせた。消費者物価は、豚肉価格の急騰に歯止めがかかり、上昇率が鈍化した。
8月のPPIは前年比2.0%低下。予想と一致した。7月は2.4%低下だった。
CPIは前年比2.4%上昇。予想と一致した。7月は2.7%上昇だった。
アフリカ豚熱の流行で昨年8月から急騰している豚肉価格は前年比52.6%上昇で、7月(85.7%上昇)から大きく減速した。
変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は7月と同じく前年比0.5%上昇。ただし前月比では0.1%上昇と1月以来のプラスとなった。

(米、中国新疆産の綿・トマト製品に禁輸導入へ) 
米政府は、中国新疆ウイグル自治区産の綿花とトマト製品について、強制労働で生産されている疑いがあるとして輸入禁止措置を取る方針。綿花とトマトは中国の主要な輸出商品。他にも、同地域から輸出される織物、衣料品を含む綿製品の供給網全体やトマトペーストなどが対象になるという。

(米、SMICを事実上の禁輸リストへ)
米トランプ政権が中国の半導体受託生産(ファウンドリー)大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)を事実上の禁輸リストである「エンティティー・リスト」に加えるかどうか検討しているとされる問題で、中国外務省の趙立堅報道官は、米政府は中国企業に対し「露骨ないじめ」をしていると指摘し、外国企業への抑圧を止めるよう求めた。
 
(デカップリングを進めた方が米国が被る損失は少ない)
トランプ米大統領は、中国と経済面で「デカップリング(切り離し)」を進めた方が米国が被る損失は少ないとの見解を表明した。中国に仕事を発注する企業には、連邦政府との取引を禁じる可能性も示唆し、対中強硬姿勢を一段と鮮明にした。11月の大統領選を見据え、強い指導者像をアピールする狙いがありそうだ。
 トランプ氏は「中国への依存を終わらせる」と強調。「中国とビジネスをしなければ巨額の損失を出すことはないだろう」と語った。

(輸出好調)
8月の貿易統計(ドル建て)では、輸出は前年比9.5%増と、3カ月連続で増加し、伸び率は2019年3月以来の大きさだった。貿易相手国の間で新型コロナウイルス対策の封鎖措置を緩和する動きが広がり、中国の景気回復を一段と後押しした。
輸出の伸び率は予想の7.1%も上回った。7月は7.2%増だった。
一方、輸入は2.1%減少した。予想は0.1%増。7月は1.4%減だった。

テクニカル分析(人民元/円)

ボリバン上位維持

日足。ボリバン上限に貼りつく。9月7日-9日の下降ラインが上値抵抗。8月31日-9月9日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。
週足。7月27日週はボリバン下限に達するも現在はボリバン上限。8月24日週-31日週の上昇ラインがサポート。
 月足、6月-7月の下降ラインを上抜く。7月-8月の上昇ラインがサポート。ボリバン中位。18年6月-194年4月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、11年-19年の上昇ラインを下抜くも上抜き返す。18年-19年の下降ラインが上値抵抗。

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チーファンラマ

香港に三権分立が存在したことはない

 香港政府の林鄭月娥行政長官は今月1日の記者会見で、「香港は三権分立ではなく、行政が立法や司法を上回る権力を持つ」と明言し、民主派は、中国が香港の統治をさらに強化しようとしている表れだと強く反発している。
これについて、中国政府で香港問題を担当する香港マカオ事務弁公室は、「香港には行政権、立法権、司法権を含む高度な自治権があるが、国家主権を具現化する権限は中央政府にあり、香港に三権分立が存在したことはない」と強調した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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