先週は夏休みのため執筆をお休み頂きましたが、2週間前の豪ドル買いコラムは如何でしたでしょうか?
アノマリーの逆らった記事ですが、なんとか今の所思惑通り豪ドル買いが続いております。手前味噌で恐縮ですが、先日の記事も御笑読ください。
【先週の記事】
https://www.gaitame.com/media/entry/2020/08/05/144358
さて、本日も豪ドルとユーロの見通しについて、持論を展開したいものが多くありますので、前置きは短く、チャート分析とファンダメンタルズ分析をご紹介していきたいと思います。
目次
▼オジドル(AUDJPY)週足、来週も陽線なるか?
▼ユーロドル1.20が見えてきた!購買力平価1.27まで見据えているか?
▼強気相場は変わらないが、注意事項、今晩は新月
オジドル(AUDJPY)週足、来週も陽線なるか?
ドル安の恩恵も受けて上昇相場継続中です。今月は全て週足レベルで陽線です。夏休み中に金、銀などの貴金属相場は、少し崩れはしましたが、今はほぼ値を戻してきています。結局、貴金属類の値段があがれば豪ドルの上昇要因ですので、ポジティブです。
過去の例をあげますと、2011年、NY金が史上最高値の1900ドルをつけた頃、貴金属類も当然価格が高騰しておりました。その時のオジドルのレートは1.00のパリティを超えており、高値圏でありました。
ここまで上昇するとは言い切れませんが、当時のファンダメンタルズを考慮すると、まだまだ上昇のポテンシャルは残しているのではないでしょうか。
先々週のコラム通り、0.7150以下で買い下がり、0.70ストップ、ターゲット0.75は変わらず、です。
買い仕込んだポジションは現在建値にセットしてリスクフリーとなりました。じっくりスイングしていきたいと思います。
今年の世界金融緩和規模はついに全世界で20兆ドルに上った試算が出てきました。
これは全世界のGDP2割に相当する規模です。
当コラムにて、何度もお伝えしておりますが、国が発行する通貨の価値が相対的に価値の減少をしているので、株式市場やコモデティ市場での価格が上昇しているわけでもあります。ビットコインなどの暗号資産もその一つの例です。
基軸通貨は米ドルであり、この緩和総量の中で大半を占めているのが米ドルということなので、やはり、米ドルの価値が落ちている、という解釈は間違いはないでしょう。
っというわけで、度々ご紹介しております、ユーロも例外ではありません。次にユーロドル分析を行います。
ユーロドル1.20が見えてきた!購買力平価1.27まで見据えているか?
今週も陽線で終われば、9週連続で陽線となります。
過熱感が出てきておりますが、1.20の大型オプションが意識される展開となっております。今月中に一度はトライするタイミングがありそうです。
1.19はこの2週間、3度あり、1.17-1.19の大きなレンジ相場を作りましたが、昨晩、明確にブレイクしてきました。
押し目は浅く、サクッと1.20も超えるかもしれません。
RCIの形状は週足レベルで強気を継続中です。RCI26が+80ラインを超えてきますと、成熟トレンドの合図なのですが、ここからは本当に強いトレンドは継続することがよくあります。
動くときは為替相場では2000pips一方通行でいくこともしばしばあることですので、がっちりとトレンドにはのっていきたいところです。
さて、ユーロドルですが本格的にこの上昇と呼べるトレンドが発生したのは1.10〜1.13からです。
1.25のオプションもヘッジファンド勢の中でも売買が増加傾向にありますから、中期的にはここを狙いうちしたトレードがはじまっていくでしょう。
IMMポジションのユーロ買いは過去最高を記録しておりますが、IMMポジションは長期トレーダーのポジションが主です。
過去に、ユーロドルが1.20を割れて、1.03まで下落した際も1年ぐらい、IMMポジションはユーロ売りが過去最高となっておりました。
ですので、現在も似たような現象が起こっているわけです。
IMMポジションはあまり気にするような内容ではないと個人的には考えます。ユーロドルは引き続き上昇方向で勝負したいと考えております。
強気相場は変わらないが、注意事項、今晩は新月
最後に、毎度強気目線一辺倒の記事になり恐縮ですが、注意事項です。
本日は新月です。
金融占星術によるアノマリーでは、新月、満月、つまり大潮の時期は、トレンドに変化が起こりやすいフェーズであることが過去の相場史上、多く見受けられます。
本当に難しい相場になりがちです。
よって、ここで意識したいのが、なんらかの調整的な値動きが今日明日は起こりやすいという訳です。
僕はいつも新月・満月±1日で見ており、明日ぐらいまでは、オジドル、ユーロドルの高値掴みはしないように、気をつけております。
強気目線に変わりはありませんが、追加のエントリーには慎重に、という言葉は補足させて頂きます。
【レベルアップセッション】
【先週のコラム】
【インタビュー】
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。