目次
▼11日(火)の為替相場
(1):英失業率、失業申請 前月から悪化
(2):独ZEW期待指数 好結果でユーロ高
(3):露大統領 コロナワクチン承認
(4):米コロナ対策協議に暗雲
11日(火)の為替相場
期間:11日(火)午前6時10分~12日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):英失業率、失業申請 前月から悪化
英7月失業率は7.5%、同失業保険申請件数は9.44万件増となり、6月(7.2%、6.85万件減)から悪化した。これを受けてポンドは一時弱含んだ。なお、英4-6月失業率(ILO方式)は3.9%、同週平均賃金は前年比-1.2%であった(予想:4.2%、-1.1%)。
(2):独ZEW期待指数 好結果でユーロ高
独8月ZEW景気期待指数は71.5と、市場予想(55.8)に反して前月(59.3)から大幅に上昇した。これを受けてユーロは強含んだ。
(3):露大統領 コロナワクチン承認
ロシアは、新型コロナウイルス感染症のワクチンを世界で初めて承認したとプーチン大統領が発表。10月にも大規模な接種を開始する計画も明らかになった。これを受けて米国株が上昇するとリスク・オンの円売りが強まった。大型国債入札の期間中とあって米長期金利にも上昇圧力がかかったため、ドル/円の上昇にも弾みがついた。
(4):米コロナ対策協議に暗雲
米共和党のマコネル上院院内総務は、ホワイトハウスと野党・民主党の経済対策を巡る協議が「行き詰まっている」と発言。これを受けて米国株が値を崩すと、円買いが優勢となりドル/円やクロス円は反落した。
11日(火)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
上値余地は限定的か
昨日のドル/円は終値ベースで約0.5%上昇。NY市場では、米長期金利の上昇を受けて一時106.68円前後まで上値を伸ばした。米長期金利の上昇は大型米債入札の最中という特殊要因によるところが大きいと見られる。なお、本日予定されている米10年債入札は過去最大規模との事だ。さらに明日には30年債の入札が行われる。もっとも、大型入札という需給要因を除けば米長期金利の上昇を後押しする材料は乏しい。
米連邦準備制度理事会(FRB)は、少なくとも2022年末までゼロ金利を維持する方針を示している。こうした中ではドルの上値余地もそれほど大きくないと考えられる。ドル/円は107円台に近付けば戻り売り圧力が強まりそうだ。
本日の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。