いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
5月27日(水)メキシコペソ/円
基調
方向感模索
目先の注目材料
・原油価格、主要国株価
・~5/28 中国全国人民代表大会
ペソ/円7連騰、全人代がヤマ場に
メキシコペソ/円の月初来上昇率は約10%に達する。
4月には一時マイナス価格を示現したNY原油先物(WTI)が、世界の経済活動再開による需要増を当て込んで30ドル台に反発した事が産油国通貨のペソを押し上げている。
その意味では、経済活動再開への期待を最も強く織り込んだのがメキシコペソであると言えそうだ。
ただ、その経済活動再開への期待を腰折れさせかねないのが、米中の対立激化であろう。
中国政府は特別行政区である香港に「国家安全法」を導入する法案を明日28日の全国人民代表大会最終日に採決する予定であり、導入は不可避と見られている。
米国は香港の高度な自治を脅かすとしてこれに強く反対しており、昨日には同法案が成立すれば中国企業や当局者に経済的制裁を科すとけん制した。
米中の対立が激化すれば、制裁合戦に発展する可能性があり世界経済の回復期待に水を差す事になりかねない。
そうなれば、大きく反発した原油価格が再び下落する事も避けられないだろう。
昨日まで7連騰を記録しているペソ/円にとっても大きなヤマ場となりそうだ。
「為替チャート|メキシコペソ/円(MXNJPY)|日足」はこちら