先週後半から香港情勢が再び悪化を始めてきております。
香港の「国家安全法」は中国にて開催中の全人代にて制定される見込みで、一国二制度から相変わらず政治的乖離をしております。
今週中にこれらは制定される見通しで、米国からの反発は必至です。
週明けぐらいまでリスクオフムードが漂うかもしれません。
よって金曜日までもう少しリスクオフ相場が続くかもしれません。
当コラムを通じ、しばらくリスクオン方向へのポジションを継続発信しておりましたが、少し垂れてくるかもしれませんね。
しかしながらですが、この思惑通り短期的なリスクオフマーケットになった場合、そこは買い場になると思われます。
今週も引き続きドル円、ユーロ円のチャート分析を紹介していきたいと思います。
目次
▼ユーロの上昇はもう1ウェーブ後からか?
▼再び117円まで戻る可能性もあるか?
▼再び106円台もあるか?
ユーロの上昇はもう1ウェーブ後からか?
前回もご紹介したユーロ円チャネルレンジです。
上限ラインに向けて進んでおりますが、頭が重くなってきている印象を個人的には感じます。
再度下方向に進む可能性もあり、戻したところは一度利益確定売りをしても良いかもしれないと考え始めました。
117円〜117.50円で拾った買いポジションは半分縮小し、残りは建値で再度仕切り直しのポジションを入れようと考えております。
118.50円まで順調に上値を伸ばしましたが、ファンダメンタルズ的な不安要素が強くなってきたので、一服感が生まれるのではないでしょうか。
日足ベースでRCI9が天井圏から反落を示唆しているので、数日ほどの様子見もアリなサインです。
【ユーロ円】 再び117円まで戻る可能性もあるか?
4時間足に落とします。
ネックラインはちょうど117円です。買いポジションの損切りを巻き込むならここを割り込み、116.85円前後のサポートが次の押し目買いポイントとなるでしょう。
ちょうど今週の金曜あたりから上昇トレンドラインとサポートラインが重なるポイントに差し掛かりやすいと思いますので、この付近から再度エントリーも良いでしょう。
基本的には上昇目線は変わりませんが、高値圏で三角保ち合いのようなレンジを形成すると判断し、ポジションを縮小した、再度押し目買いを狙う作戦に切り替えた次第です。
仮に何ら問題なく118.50円を超えていった場合、残ったポジションの利益を伸ばすだけにとどめる予定です。
【ドル円】再び106円台もあるか?
ドル円日足です。
フィボナッチを引いておりますが、ユーロ円の分析通り、リスクオフ相場が数日続く可能性があります。
108円に乗せて回復する場面もありましたが、ドル円も107円付近、または61.8%押しまで戻る可能性にかけてポジションを縮小したいと思います。
日足ですが、この1ヶ月は非常に小幅な値動きですので、せいぜい1円ぐらいのレンジだと考えております。
107.00円から買い下がるイメージで、準備をしたいと思います。しばらく持っているリスクオンポジションを一時的に閉じる方向で今週後半戦略を練ってみました。
テクニカル的な補足ですが、RCI9もダブルトップを描いており、僕的にはこれをRCI9のダイバージェンス的な動きだと認識しております。
一度このRCI9もボトム圏に沈下したほうが買いやすくなるでしょう。 107-108円の三角持ち合いの可能性もありますが、106.50-107円ゾーンに一度ぐらいは下落するタイミングがあったらポジションを戻せればと考えております。
引き続き、ドル円ユーロ円は買い方向、ただし、週末までは様子見姿勢を強めたいと思います。理想は週明けの窓開け安値から買いエントリーすることです。
【レベルアップセッション】
【先週のコラム】
【インタビュー】
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。