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「米雇用統計は歴史的な悪化の見込み」 外為トゥデイ 2020年5月8日号

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目次

▼7日(木)の為替相場
(1):豪・中指標 良好な結果
(2):BOE 政策金利と資産買い入れ枠維持
(3):米新規失業保険申請件数 7週合計3348.3万件
(4):米2年債利回り 過去最低を更新

▼7日(木)の株・債券・商品市場&外為注文情報

▼ドル/円の見通し:
雇用統計に反応する公算小

▼本日の注目イベント

7日(木)の為替相場

f:id:gaitamesk:20200508100939p:plain期間:7日(木)午前6時10分~8日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪・中指標 良好な結果

豪3月貿易収支は106.02億豪ドルの黒字となり、黒字額は予想(60.00億豪ドル)を上回った。鉄鉱石などの輸出が急増した事が黒字拡大に寄与した。一方、直後に発表された中国4月財新サービス業PMIは44.4と市場予想(50.1)を下回った。なお、その後に発表された中国4月貿易収支は輸出が前年比+3.5%と予想外に伸びた事などから、453.4億ドルの黒字(予想:86.8億ドルの黒字)となった。

(2):BOE 政策金利と資産買い入れ枠維持

英中銀(BOE)は政策金利(0.10%)と資産買い入れプログラムの規模(6450億ポンド)をいずれも据え置いた。同時に公表した議事録では、9人の金融政策委員会(MPC)メンバーのうち2人が資産買い入れプログラムの規模を1000億ポンド拡大すべきとして据え置きに反対した事が明らかになった。また、BOEインフレレポートでは2020年の成長率が-14%、2021年は+15%との予測が示された。これらを受けてポンドを買い戻す動きが強まり、ポンド/円は132.00円前後まで上昇した。なお、ベイリーBOE総裁はその後の会見で「金融政策の手段がなくなったわけではなく、その都度適切に行動する」と表明した。

(3):米新規失業保険申請件数 7週合計3348.3万件

米新規失業保険申請件数は316.9万件(予想:300.0万件)。急増が始まった3月第3週以降の7週間の合計は3348.3万件となった。また、これより前に発表された米4月チャレンジャー人員削減数は前年比+1576.9%と急増。4月に入り米企業で解雇の動きが急激に広がった事が示された。

(4):米2年債利回り 過去最低を更新

米2年債利回りが0.15%を割り込み過去最低利回りを更新(その後、一時0.125%前後まで低下)するとドル売り・円買いが優勢となり、ドル/円は上げ幅を縮小。一方、クロス円は豪ドル/米ドルなどストレートドルの上昇に連れて値を上げた。なお、FF金利先物は来年早々にも米連邦準備制度理事会(FRB)がマイナス金利を導入する可能性を一部織り込んだ。

7日(木)の株・債券・商品市場&外為注文情報

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ドル/円の見通し:
雇用統計に反応する公算小

昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%の小幅高。106円台を僅かに割り込む場面もあったが、前日に続きこの水準では下値が堅かった。一方、106.60円台で戻りを阻まれるなど、上値も重かった。本日は、米4月雇用統計に注目が集まりそうだ。新型コロナウイルスの感染拡大で経済活動が停止した事から、非農業部門雇用者数は前月比2200万人の減少が見込まれている。また、失業率は一気に11.6%ポイント上昇して16.0%に達すると予想されている。

今回の雇用統計は、米雇用情勢の歴史的な悪化を示す事になりそうだ。もっとも、ドルが米4月雇用統計に大きく反応する公算は小さいだろう。大幅悪化は既に織り込み済みである他、雇用情勢の悪化は万国共通で米国に限った事ではないためだ。ドル/円は、先日の米4月ADP全国雇用者数(2023.6万人減)にも大きく反応しなかった。本日も106円割れは押し目買いが入る公算が大きいものの、107円台に近付けば戻り売りが強まりそうだ。

本日の注目イベント

f:id:gaitamesk:20200508103200p:plain※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。