目次
▼8日(水)の為替相場
(1):豪州の格付け見通し引き下げ
(2):ユーロ圏財務相、コロナ対策で合意できず
(3):サンダース氏が米大統領選離脱
(4):緊急利下げ時のFOMC議事録、強い危機感示す
8日(水)の為替相場
期間:8日(水)午前6時10分~9日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪州の格付け見通し引き下げ
大手格付け会社S&Pが、豪州の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。これを受けて一時豪ドル売りが強まった。
(2):ユーロ圏財務相、コロナ対策で合意できず
ユーロ圏財務相会合は、5000億ユーロ規模の新型コロナウイルス対策に関して16時間に及ぶ協議を行ったが、合意に至らず一旦散会となった。当局者によると、各国政府への信用供与に付随する条件をめぐる、イタリアとオランダの意見の相違が行き詰まりの原因だという。センテノ議長(ポルトガル財務相)は「合意には近づいたが、まだ達してはいない。協議を中断し、あす再開する」とツイート。その後、ショルツ独財務相も「EUの合意は間近、イースター前の合意を望む」とツイートした。
(3):サンダース氏が米大統領選離脱
サンダース氏が米大統領選に向けた民主党候補指名争いから離脱する事が明らかとなった。これを受けて民主党候補は事実上、バイデン前副大統領に決まった。
(4):緊急利下げ時のFOMC議事録、強い危機感示す
米連邦公開市場委員会(FOMC)は3月15日に開いた臨時会合の議事録を公表。「参加者全員が短期的な経済見通しについて、過去数週間に急激に悪化し極めて不透明になったとの見方を示した」「景気見通しへの下振れリスクが急拡大した」「参加者らはリスク管理の観点で、金融政策での強力な対応が求められていると指摘した」などと強い危機感が示された。なお、FOMCはこの臨時会合で政策金利を一気に100bp(1.00%)引き下げ、7000億ドルの資産買い入れ再開を決めた。
8日(水)株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:方向感が見出しにくい流れ
昨日のドル/円は、108円台後半を中心にもみ合う展開となり、終値ベースでほぼ横ばい。値幅は59銭程度にとどまり4営業日連続で1円未満の値動きとなった。なお、3月は1日あたりの値幅が平均で2円を超えており、1円未満の値動きは2日のみだった。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による為替市場の混乱は落ち着きを取り戻しつつある。市場の落ち着きは円安要因であると同時にドル安要因でもある事から、ドル/円は方向感が見出しにくい流れとなりそうだ。5日・20日・100日(短期・中期・長期)の各移動平均が108円台後半に集まっており、現値付近は居心地が良い水準と考えられる。本日のドル/円は、新型コロナウイルスを巡る情勢に急激な変化がなければ、108円台後半の水準を大きく外れる公算は小さいだろう。
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