目次
▼14日(金)の為替相場
(1):独10-12月期GDP・速報値 予想下回るもマイナス成長には陥らず
(2):ユーロ圏経済指標 概ね堅調
(3):米経済指標 今一つ冴えない結果に
(4):中国外相 米国の渡航禁止措置は貿易合意の履行をやや困難に
14日(金)の為替相場
(1):独10-12月期GDP・速報値 予想下回るもマイナス成長には陥らず
独10-12月期国内総生産(GDP)・速報値は前期比±0.0%と、市場予想(+0.1%)を下回ったものの、一部で可能性が取り沙汰されていたマイナス成長には陥らなかった。なお、前年同期比では+0.3%と予想(+0.2%)を上回る伸びとなったが、7-9月期(+1.1%)からは大きく鈍化した。ユーロの反応は限定的であった。
(2):ユーロ圏経済指標 概ね堅調
ユーロ圏10-12月期GDP・改定値は前期比+0.1%と予想通りの伸びとなり、ユーロ圏12月貿易収支は222億ユーロの黒字(予想:193億ユーロの黒字)であった。
(3):米経済指標 今一つ冴えない結果に
米1月小売売上高は前月比+0.3%と予想通りで、自動車を除いた売上高も前月比+0.3%と予想に一致。ただ、GDPの推計に用いられるコア小売売上高(除、自動車、ガソリン、食品サービス、建材)は前月比±0.0%に留まった。これを受けてドルが小幅に下落した。その後に発表された米1月鉱工業生産は前月比-0.3%と予想(-0.2%)を下回り、同設備稼働率は76.8%と予想通りであった。また、米2月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値は100.9と予想(99.5)を上回った。
(4):中国外相 米国の渡航禁止措置は貿易合意の履行をやや困難に
中国の王毅外相は「米中間の往来を米国が全面的に禁止した事で問題が生じる可能性がある。客観的に見てこの措置は貿易合意の履行をやや困難にするだろう」と述べた。また、新型コロナウイルスの流行は「概ねコントロールできている」との見解を示した。
14日(金)の株・債権・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
小幅な値動き継続か
14日のドル/円は、109円台後半でのもみ合いが続き、終値ベースでは0.1%未満の小幅安。新型コロナウイルスを巡る懸念がくすぶる中、ユーロや豪ドルなどが軟化した一方でドルと円はいずれも強含んだため、ドル/円には方向感が出なかった。
本日は、米国がプレジデンツデー(ワシントン誕生記念日)の祝日でNY株式・債券市場が休場となる。経済指標等のイベントもない事から、新型ウイルスを巡る情勢に大きな変化がなければ、ドル/円は小幅な値動きが続きそうだ。なお、今朝方中国湖北省が発表した16日時点の新たな新型ウイルス感染者は1933人、死者は100人と、依然として拡大が続いている。ただ、いずれも前日(感染者2420人、死者139人)から拡大ペースは鈍化している。