目次
▼12日(水)の為替相場
(1):NZ中銀 声明で利下げサイクル休止示唆
(2):新型ウイルス感染患者増、当局は楽観視
(3):ユーロ圏12月鉱工業生産 予想を下回る
(4):欧州景気不安再燃 ユーロ安進行
13日(木)の為替相場
(1):NZ中銀 声明で利下げサイクル休止示唆
NZ中銀が政策金利を据え置き、声明で利下げサイクルの休止を示唆した事からNZドルが急伸。豪ドルもこれに連れ高する形で上昇した。
(2):新型ウイルス感染患者増、当局は楽観視
中国当局は、新型コロナウイルスの感染が確認された患者数が2015人増えて4万4653人に、死亡者は97人増えて1113人になったと発表。ただ、感染が確認された患者は減少傾向にあるとして、「全体的に見てプラスの変化が出ている」との認識を示した。
(3):ユーロ圏12月鉱工業生産 予想を下回る
ユーロ圏12月鉱工業生産は前月比-2.1%と予想(-2.0%)を下回って減少。11月分は前月比+0.2%から±0.0%に下方修正された。その後、ユーロはじり安となった。
(4):欧州景気不安再燃 ユーロ安進行
景気不安が再燃する形でユーロ安が進行。ドル高の流れも相まって、ユーロ/ドルが2年9カ月ぶりの安値まで下落する中、ユーロ/円も119.60円台に軟化した。
12日(水)の株・債権・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
反落警戒姿勢を維持
昨日のドル/円は、終値ベースで約0.3%上昇。中国で新型コロナウイルス感染者の増加ペースが鈍った事を好感して世界的に株価が上昇する中、欧州市場で一時110.13円前後まで上伸した。もっとも、NY市場では米国株が史上最高値を更新して上昇したにもかかわらず伸び悩んでおり、今朝も年初来高値の110.29円前後を前に足踏み状態となっている。110.50円にかけては引き続き売りオーダーが並んでおり、これらをこなして110円台後半に続伸するのは容易ではなさそうだ。
3月末の本邦決算期末が近付く中、輸出企業のドル売りニーズなども意識されやすいシーズンに入ってきた。ドル/円は、110円台前半の上値の重さを鑑みて、反落警戒姿勢を維持したい。