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「ドル/円、109.00円に大規模オプション」 外為トゥデイ 2020年2月4日号

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目次

▼3日(月)の為替相場
(1):上海株大幅に下落も市場心理悪化せず
(2):Brexit巡る不透明感からポンドとユーロ下落
(3):米1月ISM製造業景況指数 半年ぶりの高水準

▼3日(月)の株・債権・商品市場&外為注文情報

▼ドル/円の見通し:
109円台に近付けば戻り売り圧力増すか

▼本日の注目イベント

3日(月)の為替相場

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(1):上海株大幅に下落も市場心理悪化せず

新型コロナウイルスによる春節(旧正月)休暇の延長で1月23日以来の取引となった上海株は、寄付きから8%を超えて大幅に下落。ただ、中国当局が1.2兆元に上る資金供給を行った事などから、市場心理は悪化しなかった。豪ドル/円は、豪12月住宅建設許可件数が前月比-0.2%と予想(-5.0%)ほどには落ち込まなかった事もあって小幅ながらも上昇した。なお、中国1月財新製造業PMIは51.1と予想(51.0)を僅かに上回った。

(2):Brexit巡る不透明感からポンドとユーロ下落

欧州市場に入ると、英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitを巡る不透明感からポンドとユーロが下落。英国は1月31日にEUから離脱したが、年末までの「移行期間」内に自由貿易交渉が纏まらないリスクが意識された。なお、ジョンソン英首相はこの日の演説で「EUのルールを受け入れての貿易合意は必要ない」と改めて強調。これに対し、EU側の首席交渉官であるバルニエ氏は「EUは移行期間の終了までに英国との協議で合意できない可能性も含め、すべてのオプションを準備し続ける」などと述べた。

(3):米1月ISM製造業景況指数 半年ぶりの高水準

米1月ISM製造業景況指数は50.9と予想(48.5)を上回り、半年ぶりに節目の50.0を超えた。内訳の新規受注指数や生産指数が大幅に伸びた他、雇用指数も46.6に改善(前回45.2)。これを受けてドル買いが強まったが、ISMの調査委員長が「新型コロナウイルスが2月に影響する可能性は高い」との認識を示した事などから、ドルは買い一巡後に失速した。

3日(月)の株・債権・商品市場&外為注文情報

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ドル/円の見通し:
109円台に近付けば戻り売り圧力増すか

昨日のドル/円は、終値ベースで約0.3%上昇。新型コロナウイルスを巡る懸念から春節休暇明けの上海株が大幅に下落したものの、中国当局による大規模な資金供給などで市場心理の悪化は避けられた。米1月ISM製造業景況指数の好結果もあってドル/円はNY市場で一時108.80円前後まで上昇した。

もっとも、新型ウイルスによる世界景気の圧迫は短期的にせよ避けられない見通しで、ドル/円は節目の109円台に近付けば戻り売り圧力が増しそうだ。なお、格付け会社ムーディーズは昨日、中国の1-3月期の国内総生産(GDP)が2%ポイント強押し下げられるとの試算を発表した。また、米証券保管振替機関(DTCC)によれば、ドル/円の109.00円には、本日満期のオプションが11億ドル、明日の満期が14億ドル設定されている。

本日の注目イベント

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