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1月下旬のドル円下げはデータ通り

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総括

1月下旬のドル円下げはデータ通り

ドル円=107-111、ユーロ円=117-122 、ユーロドル=1.08-1.13

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨6位 株価13位、1月下旬のドル円下げはデータ通り」
2020年初頭から米イラン緊張とその後退、米中通商合意、のんびり春節かと思いきや、新型肺炎と事件は続く。ただ過去のデータはドル円のその動きとリズムが同じだ。過去14年では1月初旬が下げ、中旬が戻しから横ばい、下旬が下げとなっている。今年の1月初旬は下げたが戻しが速かったので若干違うが、相場のリズム的には例年通りの1月であった。ドル円相場は、実需の需給に基づいて動くことは変動相場制施行以来の50年間でも言えることだ。貿易取引中心の実需はやはり季節的にドル売りが多くなる時とドル買いが多くなる時がある。日々の動きでも仲値などの動きも貿易実需の動きである。ある程度は決まりきった
取引が行われる傾向がある。一番顕著なのは真夏の円高と秋の円安だ。これまで同様に実需需給の過不足と、日々の時間性、季節性に基づいて語りたい。それに今月のような突発的な事を加えていきたい。突発的と言えども、変動相場制移行50年、明治から見れば150年の為替史から見れば同じようなことが何度も起きているので、歴史や経験に基づいた取引を語りたく思う。また突発的な事件は季節的なドルの動きと何故か同じような結果をもたらすものが多い。


*米ドル「通貨4位、株価(NYダウ)12位、FOMCとGDP、大統領は減税示唆」
 中国発の新型感染拡大懸念で株安ドル高となった。シカゴで米国内では2例目となる感染者が見つかった。感染拡大による経済的な影響は未知数という不安が残る。IMFは米国の20年の成長率は、17年の減税措置の影響が薄れていることで2.0%になるとし、前回見通しから0.1%下方修正した。ムーディーズは、労働市場が今年はさらに減速すると予想し、「非農業部門の雇用者数増加は10万人を下回る」としている。FRBは19年に3回利下げした結果を見守るだろう。ただ大統領は、景気減速見通しに対抗してか、「今後90日以内に中間層向けに減税をする。非常に大きな減税だ」と語った。
 さて今週は4Q・GDPの発表もあるが、予想は前期比年率で2.0%増である。1%台となれば印象が悪くなる。米中通商協議の第一段階合意は米中の成長にとっては明るい材料だが、中国発の新型肺炎拡大はそれを相殺してしまうだろう。大統領弾劾問題と民主党の大統領候補選択からも目を離せない状況となっている。アイオワの党員集会は2月3日。


*ユーロ「通貨9位、株価8位(DAX)、ECB総裁がリスクは下向き」
 中国発の新型感染拡大懸念やラガルドECB総裁が「ユーロ圏の成長見通しを取り巻くリスクは、地政学的要因や保護主義の台頭、新興国市場の脆弱性に絡み、引き続き下向きに傾いている」と指摘したことで売られた。ただ1月のユーロ圏製造業PMIや独のZEW景気期待指数が改善したことは、株価を押し上げた。
 ECB理事会は政策金利を据え置くとともに、インフレ目標や金融政策を巡る「戦略的見直し」を開始した。また「理事会は、インフレ見通しが予測期間内に2%に十分近いが、それを下回る水準に確実に向かっていることが確認されるまで、主要政策金利を現行またはより低い水準に維持することを想定している」としたほか、月額200億ユーロの債券購入を継続していくことを改めて示した。実質的に声明は12月時から変更されておらず、ユーロ圏の経済指標が安定化していることにより、金融引き締めには至らないとの見方を示唆している。
 今週発表される4Q・GDPの予想は前年同期比で1.1%増で3Qの1.2%増から減速となる。


*ポンド「通貨8位、株価14位、利下げから据え置き予想へ転換か」
 今週の英政策金利決定では小売売上や消費者物価の弱さで利下げが予想されていたが、先週の指標の改善で政策金利据え置き見通しが強くなった。9-11月の英就業者数が2018年11月─19年1月以来の大幅増を記録したこと、19年11月-20年1月の製造業楽観指数も14年4月以来の高水準を付けたこと、1月のサービス業PMIが19年8月以来初めて景況拡大と悪化の節目である50を上回ったことが要因。ただポンドの上昇も先週末は中国新型肺炎の感染拡大で下落した。
 さてEU離脱に関しては、1月末にEUを離脱する英国は、EUと将来の関係について協議し、新たな協定の締結を目指す。欧州の外交筋の間では、「最低限の協定」でさえも複雑な交渉を要するうえ、交渉時間がほどんどなく、結局は年末に「合意なき離脱」と同じ状況に直面する可能性も排除できないとみられている。
 また対米との新たな貿易協定では、デジタル課税について意見の相違があり、今後の焦点となる。


*豪ドル「通貨12位、株価2位、利下げ観測後退」
 大規模森林火災に続き、経済依存度が高い中国での新型肺炎感染拡大で不安が続く。豪でも中国籍の50代男性が新型コロナウイルスによる肺炎を発症した。ただ2月の利下げ予想はやや後退している。12月の1の雇用統計は、就業者数が2カ月連続で予想を上回る伸びを記録し、失業率は9カ月ぶりの水準に改善した。RBAが短期的に利下げを見送る可能性が高まった。就業者数は前月比2万8900人増と、予想の1万5000人増を上回った。失業率は5.1%に小幅に改善し、昨年3月以来の低水準を記録した。
金融市場が織り込む2月の0.25%利下げの確率は、雇用統計公表前の50%から20%に低下した。5月までに政策金利が0.5%に引き下げられる確率は統計公表前の約100%から78%に低下したが、なお高い確率が織り込まれている。豪ドルは南アランドにも抜かれ年初来最弱通貨となったが、株価は豪ドル安で好調である。


*NZドル「通貨10位、株価6位、豪同様に利下げ観測後退」
 4Qの消費者物価は前期比0.5%、前年同期比1.9%とそれぞれ上昇し、伸び率はともに予想を上回った。賃貸料やガソリン価格、航空運賃の上昇が背景。NZ中銀がが2月の次回会合や、場合によってはそれ以降も、利下げを休止するとの見方が強まった。前期比0.4%上昇、前年比1.8%上昇だった。品目別で寄与が最も大きかったのは輸送費で、前期比2.1%上昇。国際便の航空運賃が季節要因で上昇したことが主因だった。ガソリン価格は1.6%上昇、賃貸料は0.8%上昇。中銀は昨年8月、0.5%の利下げを実施するとともに、マイナス金利が必要になる可能性について言及し、市場を驚かせたが、その後、世界経済の状況が改善したことから、ハト派度合いを弱めていた。先々週の企業信頼感大幅改善に続く強い指標が出た。

テクニカル分析

*ドル円=「日足、週足がボリバン上限に到達して下落」
日足、1月16日-17日、1月15日-16日の上昇ラインを下抜く。1月23日-24日の下降ラインが上値抵抗。1月8日-24日の上昇ラインがサポート。20日線下抜く。5日線下向き。
週足、ボリバン上限到達。雲中。1月6日週-13日週の上昇ラインがサポートだが急すぎるので下抜いた(先週既述)。8月26日週-1月6日週の上昇ラインもサポート。1月6日週-20日週の上昇ラインは下抜くか。
月足、19年8月-10月の上昇ラインを下抜く。ボリバン中位は上抜く。16年6月-19年8月の上昇ラインがサポート。18年10月-11月の下降ラインが上値抵抗だがここで上げどまった。
年足、4年連続陰線。今年は陽線スタート。ただ値幅は小さくなって2016年のレンジをここ3年抜けず。16年-19年の上昇ラインがサポート。16年17年の下降ラインを上抜くか。


*ユーロドル=「ボリバン下限下抜き」
日足、ボリバン下限下抜く。1月23日-24日の下降ラインが上値抵抗。11月29日-1月124日の上昇ラインがサポート。5日線下向き。
週足、ボリバン上限に達し、4週連続陰線。11月25日週-1月6日週の上昇ラインを下抜く。雲の下。12月30日週-1月6日週の下降ラインが上値抵抗。11月25日週-1月20日週の上昇ラインがサポート。
月足、19年10月-12月の上昇ラインをサポート出来るか。19年7月-12月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下位。雲の下。
年足、2年連続陰線。今年も陰線スタート。17年-19年、02年‐17年の上昇ラインがサポート。14年‐18年の下降ラインが上値抵抗。18年-19年の下降ラインに接している。


*ユーロ円=「ボリバン上限から下限到達」
日足、ボリバン上限から反落し下限へ到達。1月23日-24日の下降ラインが上値抵抗。1月8日-24日の上昇ラインがサポート。5日線下向き。
週足、1月6日週-13日週の上昇ラインを下抜く。20週戦で止まる。1月13日週-20週の下降ラインが上値抵抗。10月7日週-1月20日週の上昇ラインがサポート。
月足、19年9月-10月の上昇ラインを下抜く。雲下。ボリバン下位。19年4月-1月の下降ラインが上値抵抗。16年6月-19年9月の上昇ラインがサポート。
年足、16年-19年の上昇ラインがサポート。18年-19年の下降ラインを一時上抜く。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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