(1)
イランのザリーフ外相が「米国のソレイマニ司令官への攻撃で世界と米国はより安全ではなくなった」とコメントした事が伝わると一時円高に触れる場面があった。
(2)
ユーロ圏12月消費者物価指数(HICP)・速報値は前年比+1.3%と予想通りに前月(+1.0%)から加速した。
(3)
欧州市場で豪ドルが下落。中東情勢の不透明感や、豪州で数カ月続く大規模森林火災の被害が拡大している事などが重しとなった模様。
(4)
米12月ISM非製造業景況指数は55.0と市場予想(54.5)を上回った。また、米11月製造業受注は前月比-0.7%と予想(-0.8%)ほどには落ち込まなかった。これを受けてドルが上昇した。
ドル/円の見通し
昨日のドル/円は終値ベースで約0.1%の小幅高。米12月ISM非製造業景況指数の好結果などで一時108.60円台へと上昇したが、中東情勢への懸念がくすぶる中、200日移動平均線が上値抵抗となり伸び悩んだ。
なお、今朝方にはイランがイラクの米軍駐留基地に攻撃を開始したと報じられており、ドル/円は108.00円台まで下落している。米側の報復なども含め、衝突が激化するようだと107円台への続落は避けられないだろう。ただ、衝突が短期間に収束するようなら108円台後半への反発もあり得る。いずれにせよ、本日のドル/円は中東情勢を睨んで神経質な相場展開が続きそうだ。