19日、トルコ金融当局が為替スワップ取引の規制強化を発表した事でトルコの短期金利市場が混乱。
これを嫌気する形でリラ/円は2カ月ぶりに18.30円台に下落しました。
スポット取引に対する規制ではない事もあってひとまず下げ止まりましたが、クリスマス・ウィークに入り市場の動意が限られる中、リラの戻りは鈍く18.30-40円台の安値圏でもみ合いが続いています。
年末年始のトルコリラ/円といえば、昨年初めの「フラッシュクラッシュ」が記憶に新しいところです。
昨年1月3日の早朝には、流動性が著しく低下する中、リラ/円がストップロスを巻き込みながら瞬間的に10%超急落しました。
足元の市場環境は昨年のように悪化しているわけではありませんが、投資家のポジションがリラの買い持ちに大きく傾いている点は昨年と同じです。
欧米諸国との関係悪化やトルコ中銀の利下げ観測など、リラ相場を巡る環境は芳しくないだけに、流動性の低下が想定される日本の正月休みは、念のため急落を警戒しておいたほうが良いかもしれません。
なお、トルコでは1月2日から9日の間に12月消費者物価指数が発表される予定です。
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