(1)
独10月Ifo景況感指数は94.6と予想(94.5)を僅かに上回り前回から横ばいだった。なお、内訳の期待指数は91.5と約10年ぶりの低水準を記録した前回(91.0)から持ち直した。
(2)
欧州連合(EU)の英国を除く27カ国は、英国のEU離脱=Brexitについて10月31日に迫った離脱期日の延期を認める事で原則合意した。ただ、延期期間に関しては28日に英議会で行われる前倒し総選挙実施の動議採決の結果を確認した上で29日までの決定を目指す事とした。
(3)
米通商代表部(USTR)が、米中通商協議は「第1段階」の一部事項で仕上げに近付いているとの声明を発表すると円売りが強まった。しかしその後、米メディアが「ナバロ米大統領補佐官が『第1段階』の合意に関して、中国による知的財産の保護強化の必要性をトランプ大統領に訴えている」と報じたため円売りは続かなかった。なお、ナバロ大統領補佐官はメディアの報道を「伝聞に基づくフェイク・ニュース」だと否定した。
ドル/円の見通し
前週25日のドル/円は終値ベースで0.1%未満の小幅高。週間でも約0.2%の上昇と、決め手を欠きつつも底堅く推移した。今週は、30日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、31日に日銀金融政策決定会合、1日に米10月雇用統計と後半に重要イベントが控えている。こうした中、ドル/円は本日も小幅な値動きの展開が続きそうだ。
本日は、英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitに絡み、12月12日に総選挙を実施する動議の英議会採決が行われる他、EUは英国の離脱延期期間を巡り大使級会合を開く。もっとも、現時点で31日に英国が合意のないままEUを離脱する可能性はほとんどない事からドル/円相場への影響は小さいだろう。
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