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緊縮から景気刺激へ。追加利下げ観測あり 10月は堅調推移

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総括

緊縮から景気刺激へ。追加利下げ観測あり 10月は堅調推移

予想レンジ 5.4-5.9

(ポイント)  
*10月はここまでボリンジャーバンド下限から上限へ上昇
*3Q・GDPはプラス成長となるか
*インフレは目標値まで低下
*追加利下げ加速あり
*政権は緊縮から刺激策へ転換か
*大型インフラ政策を近く発表
*産業政策の重点10カ条を発表した
*米国の新NAFTA批准待ち
*OECDは成長見通しを下方修正した
*政府はペメックスに支援、格付け会社は好感
*政府・中銀が19年GDP伸び率見通しを下方修正
*2Qは危うくリセッションを免れるが経済はまだ弱い
*IMFやS&Pも成長見通しを下方修正
*大統領の支持率はピークより低下したが依然60-70%はある
*焦点は弱い成長と財政問題となる
*メキシコ政府は対米緊張もあり中国へ接近している
.*米墨貿易は米からの輸出も2430億ドルあり、報復関税合戦では米国にも痛手

(市況)
10月3日にボリバン下限の5.37をつけたがその後上昇、ボリバン上限の5円台半ばから後半で推移している。メキシコ国内では2Qのゼロ成長ショックから抜け出し、3Qの小幅ながらもプラス成長が見えてきたこと、政府もこれまでの緊縮予算から刺激策を打ち出してきたことがペソ上昇に寄与した。海外要因では米中通商協議た英のEU離脱交渉の進展などがリスク選好に流れとなり新興国・資源国であるメキシコのペソを支えた

(追加利下げもあるか)
 中銀の9月26日公表の政策会合議事要旨によると、5人いる政策委員の大半がコアインフレ率の低下が始まると見込んでいることが分かった。
中銀は9月の会合で、政策金利 を0.25%引き下げ、7.75%にすると決定。この決定に政策委員3人が賛成し、2人は0.5%利下げを主張した。利下げは2会合連続だった。
議事要旨には「コアインフレ予想に関しては、エネルギー製品価格に対するショックの間接的な影響が薄れる中、大半の委員は低下が始まるとの見通しを示した」と記された。
中銀のアレハンドロ・ディアス・デレオン総裁は8月、変動の激しい一部食品とエネルギー価格を除いたコアインフレ率の「下げ渋り」が中銀にとって「難題」との見方を示していた。
9月CPIは前年比3.00%上昇と、5カ月連続で伸びが鈍化。インフレ率は2016年9月以来の低水準となり、中銀目標である3%プラスマイナス1%ポイントと一致した。
9月のコアインフレ率は0.30%だった。
インフレ鈍化で中銀は追加利下げが可能になるとの見方が強まっている。
議事要旨は「イールドカーブ構造が示す金融政策目標金利の見通しについては、これまでの水準に対して下方に調整されている」と指摘した。

(8月鉱工業生産は弱い、今後の焦点は3Q・GDP)
 8月鉱工業生産はまだ弱い。前年比で1.3%減少、前月比では0.8%増加。今後は10月22日に9月失業率、24日に10月中旬CPI、8月経済活動指数、25日に小売売上、28日に9月貿易収支、そして30日に注目の3Q・GDPの発表がある。2Qは前年比で0.8%減少、前月比で変わらず。3Qは小幅増加との予想

(夜も眠れない)
エレラ財務公債相は、「まだ」景気後退(リセッション)には突入していないとした上で、中西部グアダラハラや北部シウダーフアレスの公共輸送事業など特定のインフレ支出を通して景気鈍化に対処していく考えを示した。
同相は、メキシコを含む世界的な景気鈍化と、政府による追加支援策が必要となる可能性を懸念しているとし、「そのことで夜も眠れない」と語った。
また、米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定、「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)が米議会で通過していないことも、「眠れない一因」とした。USMCAについては、米国で速やかに承認されなければ、2020年の次期米大統領選に埋もれてしまう可能性があるとみられている。

(富豪が政権に協力)
メキシコの富豪カルロス・スリム氏は10月16日、現政権下で国内インフラに最大50億ドルを投資する意向を表明した。ロペス・オブラドール大統領と目標において「100%合意している」と述べた。大統領の経済政策は、昨年12月の就任以来、格付け会社や投資家の懸念材料となっている。
スリム氏とロペス・オブラドール氏は、大統領が2000年代前半にメキシコ市の市長だった時代から協力関係にあったが、スリム氏が深く関わっていた総工費130億ドルの新空港事業から大統領が撤退して以来、対立している様子とみられていた。
スリム氏は、不穏な兆候を一切見せず、地方の通信環境改善を求める大統領の要請を受け、自ら率いる複数の電話会社がすでに投資を拡大していると説明。国内の通信投資は年間400億ペソになると述べた。

テクニカル分析

ボリバン上限で足踏み

日足、ボリバン上限で足踏み。昨日は陽線も上ヒゲ長し。10月15日-17日の上昇ラインは下抜けか。10月3日-10日の上昇ラインがサポート。下限下抜きから急上昇。雲の上、20日線越え、5日線上向き。
週足。9月30日週の長い下ヒゲで反発。9月23日週-30日週の下降ラインを上抜く。
9月30日-10月7日週の上昇ラインがサポート。4月15日-22日週の下降ラインが上値抵抗。
月足。ボリバン下限下抜きから戻す。19年8月-9月の下降ラインを上抜く。19年8月-9月の上昇ラインがサポート。19年4月-5月の下降ラインも上抜く。18年9月-19年4月の下降ラインが上値抵抗。
年足。16年-18年の上昇ラインを下抜くも再び上抜き返す。14年-15年の下降ラインが上値抵抗。陽転。

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VAMOS MEXICO

銃撃戦が多いメキシコ

メキシコ中部で10月14,15の両日、治安当局と武装集団の銃撃戦があり計28人が死亡した。ロペスオブラドール大統領は「この国には平和が欠けている」と述べ、麻薬密売組織などに武器を置くよう呼び掛けた。
  中部ミチョアカン州アギリジャでは、警察の車列5台が約30人の武装集団から銃撃を受け、警官13人が死亡、9人が負傷した。現場には麻薬組織「カルテル・ハリスコ・ヌエバ・ヘネラシオン」の犯行声明が残されていた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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