米連邦公開市場委員会(FOMC)は昨日、政策金利を3.75-4.00%で据え置いた。採決は10対2で、クック米連邦準備理事会(FRB)理事とハマック・クリーブランド連銀総裁が利上げを主張。声明からは、9月にあった「利上げがインフレ率の2%への迅速な回帰を支える」が削られ、「より多くの情報の蓄積」が政策判断を助けるとの表現が加わった。
ウォーシュFRB議長は会見で、AI関連投資も金利上昇の影響を受けるとの見方を示し、来年の利上げ予想は後退した。それでも、市場は12月の利上げを8割程度織り込んでいる。
21時30分のPCEコア・デフレーターは前年比3.1%と、前回の3.0%から伸びが高まる見込み。7-9月期GDP速報値は前期比年率3.2%と、4-6月期の2.2%から加速が予想されている。物価と景気の強さがそろって確認されれば、12月利上げの見方が固まり、ドル円の下値は支えられやすいだろう。
なおカナダドルは、中銀の決定を通過して次の一手を探る段階に入った。カナダ中銀(BOC)は2023年7月以来の利上げに踏み切り、政策金利を2.50%へ引き上げた。四半期の金融政策報告(MPR)では、インフレ率が2026年末に3.5%程度まで上昇し、2%に戻るのは2028年半ばになると予想。
声明は追加利上げの余地を残しつつ、会合ごとに判断する方針を示した。マックレム総裁も、あらかじめ決まった政策の道筋はないと述べている。12月の利上げ確率は5割程度とされ、カナダドルは暫く、国内指標や米加関係に影響されやすいとみる。
想定レンジ上限
・ドル円、20日高値158.60円
・ドル/カナダドル(CAD)、20日高値1.4111CAD
想定レンジ下限
・ドル円、日足一目均衡表・転換線の157.34円
・ドル/カナダドル、9月15日安値1.3897CAD
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
