前日欧州時間から本日アジア時間にかけてのドル円相場の動向と、FX個人投資家のポジション変化をまとめました。市場参加者の売買傾向を把握し、今後のFX取引の参考にご活用ください。
※本レポートは外為どっとコムの取引サービス「外貨ネクストネオ」のデータを基に作成しています。
作成日時:2026年6月5日 15:10
6月4日〜6月5日のドル円市況|中東巡る不透明感は続く
6月4日、米国務省はイスラエルとレバノンの両政府が停戦履行で合意したと発表した。中東情勢への警戒が和らぐと、リスク回避の巻き戻しから全般でドル売りが優勢となり、ドル円は159.748円付近まで下落した。
しかし、停戦を拒否した親イラン派武装組織ヒズボラが停戦を拒んでいると伝わると、再びリスク回避の流れが意識され、ドル円は160.04円付近まで上昇した。
本日のアジア時間は、今晩の米雇用統計や週末リスクを意識した様子見ムードが強く、ドル円は160.00円を挟んで小動きが続いた。また、高市首相は「円安は良い面も悪い面もある」と述べ、3日の円安是正発言をやや軟化させるような姿勢も見せた。

FX取引金額と個人投資家ポジション動向、「売り手」と「買い手」が拮抗
取引金額は前日比で37.8%減少し、過去20営業日平均からも33.1%低下するなど、取引は盛り上がらなかった。また、売建玉と買建玉の比率は「50%対50%」となっており、売り手と買い手の勢力が拮抗し、投資家の迷いが感じられる。
| ■取引金額 上段:前日比 下段:過去20営業日平均比 |
■売建玉 上段:前日比 下段:比率 |
■買建玉 上段:前日比 下段:比率 |
|---|---|---|
| -37.8% | 1.4% | -1.0% |
| -33.1% | 50% | 50% |
※外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の取引量とポジションの円換算金額
市場シェア上位通貨ペア、ペソ円のシェアが拡大
通貨ペアごとの取引シェアはドル円(USD/JPY)が64.4%と全体の約3分の2を占め、依然として取引の中心となっている。一方で、前日比では1.9%低下し、ドル円の動意が限られた様子もうかがえる。そのほか、メキシコペソ円(MXN/JPY)のシェアが8.9%(前日比3.5%増)となった一方、トルコリラ円(TRY/JPY)はシェアが3.8%となり、前日比3.8%低下した。
| 順位 | 通貨ペア | 市場シェア | 前日比 |
|---|---|---|---|
| 1位 | USD/JPY | 64.4% | -1.9% |
| 2位 | MXN/JPY | 8.9% | 3.5% |
| 3位 | AUD/JPY | 7.3% | 0.0% |
| 4位 | TRY/JPY | 3.8% | -3.8% |
| 5位 | EUR/JPY | 2.6% | 0.7% |
| 6位 | ZAR/JPY | 2.4% | 0.2% |
| 7位 | EUR/USD | 2.3% | 0.7% |
| 8位 | AUD/USD | 2.2% | 1.0% |
| 9位 | GBP/JPY | 2.1% | 0.2% |
| 10位 | NZD/JPY | 2.0% | -0.5% |
※外貨ネクストネオ取り扱い42通貨ペアのうち、上位10通貨ペア
主要通貨ペアのポジション増減、NZドル円ショートが減少
ドル円(USD/JPY)の売りポジションは0.8%増加。ユーロ円(EUR/JPY)でも1.3%増、ポンド円(GBP/JPY)でも2.5%増となるなど、対円通貨でショートが軒並み増加した。一方、5月27日にNZ準備銀行がタカ派姿勢を示して以降急上昇していたNZドル円(NZD/JPY)では調整売りが強まり、ショートの手仕舞いが進んだ結果、ショートが6.7%減少した。
| 通貨ペア | 売ポジション(Short) | 買ポジション(Long) |
|---|---|---|
| USD/JPY | 0.8% | -1.9% |
| EUR/JPY | 1.3% | -3.0% |
| EUR/USD | 6.0% | -5.7% |
| GBP/JPY | 2.5% | -3.1% |
| AUD/JPY | 1.6% | 4.9% |
| NZD/JPY | -6.7% | 3.4% |
| ZAR/JPY | 6.4% | -1.8% |
| TRY/JPY | -36.0% | 0.0% |
| CNH/JPY | 0.2% | 0.7% |
| MXN/JPY | 17.8% | -3.8% |
| SGD/JPY | 0.1% | 6.8% |
※外為どっとコム「外貨ネクストネオ」主要通貨ペアの前日比ポジション増減
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