
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年4月10日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼9日(木)の為替相場
(1):米大統領「軍はイランに駐留し続ける」
(2):独鉱工業生産 予想に反して減少
(3):米PCEデフレーターは市場予想通り
(4):イスラエル首長「レバノンとの直接交渉開始を指示」
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:底堅い値動きを続けそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
9日(木)の為替相場

期間:9日(木)午前6時10分~10日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):米大統領「軍はイランに駐留し続ける」
米国のトランプ大統領はSNSに、「真の合意が完全に成立するまで軍はイランに駐留し続ける」「もし何らかの理由で合意が成立しなければ、きわめて可能性は低いものの、これまでに見たことがないほどの大規模な攻撃が行われる」などと投稿。また、「現在、偉大なるわが軍は積み込み及び休息中で、実際のところ次の征服を楽しみにしている」とも書き込んだ。
(2):独鉱工業生産 予想に反して減少
独2月鉱工業生産は前月比-0.3%と、市場予想(+0.7%)に反して減少。ただ、1月分は-0.5%から±0.0%に上方修正された。同貿易収支は198億ユーロの黒字となり、黒字額は市場予想(185億ユーロ)を上回った。
(3):米PCEデフレーターは市場予想通り
米2月個人消費支出(PCE)は前月比+0.5%と市場予想(+0.6%)を下回った。同PCEデフレーターは前年比+2.8%、食品とエネルギーを除いたコアPCEデフレーターは前年比+3.0%と、いずれも予想通りだった。同時に発表された米新規失業保険申請件数は21.9万件と予想(21.0万件)以上に前週(20.3万件)から増加。これにより、4週平均の申請件数は前週時点の20.8万件から21.0万件にやや増加した。また、米10-12月期国内総生産(GDP)・確定値は前期比年率+0.5%と、改定値(+0.7%)から下方修正。GDPの7割を占める個人消費が改定値の前期比年率+2.0%から+1.9%に下方修正された。
(4):イスラエル首長「レバノンとの直接交渉開始を指示」
イスラエルのネタニヤフ首相は「レバノンが、繰り返しイスラエルとの直接交渉を求めていることを受け、私は前日に内閣に対し可能な限り早期にレバノンとの直接交渉を開始するよう指示した」と発言したことが伝わった。交渉では、親イラン民兵組織ヒズボラの武装解除と、イスラエルとレバノンの平和的関係の確立が焦点になるとのこと。なお、米メディアはトランプ米大統領が前日にネタニヤフ首相と電話で会談し、イランとの協議を確実に成功させるため、レバノンでの攻撃を縮小するよう要請したと報じた。
9日(木)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

【情報提供:外為どっとコム】
- ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
- ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:底堅い値動きを続けそう
昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%上昇。米国とイランの停戦合意後もイスラエルがレバノンへの攻撃を続けていることで、11日に控えた米・イラン和平交渉を巡る先行き不透明感から原油価格が反発した。原油の純輸入国である日本の貿易赤字拡大が意識され、ドル/円は一時159.30円前後まで上昇した。NY時間には「イスラエルとレバノンは和平協議を開始する」と伝わり、上げ幅を縮める場面も見られたが、ネタニヤフ・イスラエル首相が強硬な姿勢を改めて示したことで、再び159円台に乗せた。イランのペゼシュキアン大統領はイスラエルのレバノン攻撃を「明白な違反」と批判しており、米・イランの和平交渉を「無意味にする」と述べている。イラン戦争が早期終結に向かう可能性は低く、本日もドル/円は底堅い値動きを続けそうだ。なお、本日は、イラン戦争勃発後のデータとなる米3月消費者物価指数(CPI)が発表される。
注目の経済指標:米CPI

注目のイベント:米イラン和平交渉
※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
