
午前の為替予想は… 関税の影響が示唆される中、米消費者行動に注目
作成日時 :2025年8月15日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
ドル円予想レンジ
146.600-148.600円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は約0.2%上昇。前日のベッセント米財務長官の発言が材料視され、日本の長期金利の上昇とともに円が買われ、3週間ぶりとなる146.21円前後まで下落する場面も見られた。ただ、米7月生産者物価指数(PPI)が市場予想を大きく上回る結果となり、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測が後退しドルが買い戻され、148円手前まで反発した。
本日は米7月小売売上高や米8月ミシガン大消費者態度指数・速報値が発表される。米7月PPIは米企業が関税による輸入コストの上昇を価格に転嫁し始めた可能性を示唆する結果となったことから、個人の消費行動や消費者心理の動向に注目が移る。これらの指標結果が引き続き米経済の底堅さを示す結果となれば、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ期待が後退し、ドルは買い戻されることになるだろう。ドル/円は12日高値の148.52円前後が上値目途として意識されそうだ。
今朝 最新のドル/円チャート

レポートの本編は「外為どっとコムレポート」でチェック
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
