
午前の為替予想は… 参院選は市場の想定内の結果 円買いの余地は小さい
作成日時 :2025年7月22日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 中村勉
ドル円予想レンジ
146.600-148.200円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は終値ベースで約1.0%下落。週末に行われた日本の参院選で自民・公明の与党が過半数議席を失った。ただ、市場の想定ほど悪い結果ではなかったとの見方から、前週に参院選での与党惨敗を警戒して売られた円の買い戻しが優勢となった。海外時間にはベッセント米財務長官の「インフレが低ければ利下げをすべきだ」との発言がドル売り材料となり、一時147.08円前後まで下落した。
参院選の結果は市場が警戒したほど悪い結果ではなく、石破首相の続投は少なくとも日本の政治的混乱への警戒を和らげるものだった。3連休明けの東京市場では日本の株式や債券市場の動向に注目したい。ただ、日米貿易交渉が思うように進んでいないことで、円は引き続き売られやすい地合いとなりそうだ。また、米景気が底堅さを示しており、米連邦準備制度理事会(FRB)が早期の利下げに動きづらいとの見方がドルを支える要因となっているため、ドル/円の下押しは限定されるだろう。ドル/円は7月1日安値から7月16日高値の38.2%戻しとなる146.70円前後が目先の下値目途として意識されそうだ。
今朝 最新のドル/円チャート

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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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