はじめに
今回は日本卓球界のレジェンド、水谷隼氏にインタビューを行いました。4度連続でオリンピックへ出場し、東京オリンピックでは混合ダブルスで金メダルを獲得されているトップアスリートが、現役引退後「これからの人生をどう生きるか」を考える中で出会ったのが投資。卓球のプロとして培った「挑戦と継続」のマインドを、投資の世界にどう応用しているのか──。資産運用やリスク管理、メンタルに対する考え方などを、存分に語っていただきました。思考法と戦略を余すところなくお届けします。※取材：2025年6月下旬。インタビューの前半はコチラ。
FXの魅力について
--- 2025年3月頃から本格的にFXを開始したとのことですが、株式投資と比べて、どのあたりに魅力を感じたのでしょうか？
24時間取引が出来ることは先にお話ししました。次に挙げるとしたら、FXは世界情勢に繋がっているという点です。為替相場が動くのには、理由があるわけじゃないですか。最近であればイラン・イスラエル情勢、少し前ならウクライナ・ロシア紛争や米大統領選・トランプ大統領発言など、世界情勢がリアルタイムで日本の物価や円相場に影響を与えている…。ニュースが為替に連動していることを体感できたことが、FXに魅力を感じた点ですね。
---個人投資家の方から、FX投資をはじめたら世界ニュースが分かるようになり、仕事に活かせた、という話をよく聞きます。
そうなんです。昔は気にしていませんでしたが、あの時のニュースが為替の動きに繋がっていた、ということに気づくことが増えました。民主党政権の時、当時の日銀政策によって円高になっていた、などです。
--- 過去の為替変動まで振り返って学習をされているのはすごいですね。楽しみながら為替を学んでいらっしゃるのはステキです。
最近では毎日、経済指標の結果で相場の動きが出ている場面を見ています。
--- …経済指標ですか？水谷様はFX取引を始めたばかりですよね。ちなみに、どれくらいの範囲をカバーしているのですか。
アメリカだけでなく、ヨーロッパの指標、イギリス、豪ドル、カナダの指標などもみます。たくさんあるので、大事なものだけです。しっかり発表の時間を待って、指標結果を見て併せて為替の動きをチェックします。
--- うわ、すごく本格的ですね。
経済指標以外にも、為替が動いた時はすぐニュースを見ます。特に、経済指標が出ていないのにドル円が乱高下した時は、すぐに確認します。すると要人が発言していたことが要因だ、と分かる感じです。このような風にニュースの内容を見て、次のトレードをどうしようかと検討します。
--- FX歴半年なのに、王道の相場分析を実践されていることに驚きました。FXに対して、他に魅力に感じている点はございますか？
そうですね。やはりレバレッジですね。株の信用取引だと3倍くらいですけど、FXだと最大25倍（※個人の場合）ですからね。自分の資産以上のポジションが持てるのは好きです。あと、スワップポイントは大きな魅力だと思っています。
--- はい。
例えばドル円をロングで持って、スワップポイントを得るというような感じです。ちょうど昨日決済したポジションは、1カ月半ぐらい持っていて、それだけで400万円ほどスワップポイントの受け取りになりました。
--- 400万円ですか！？どれだけ大きいポジションを持ってたいんですか！
(笑)。保有期間中、ドル円は乱高下したので、一時は評価損が大きかったですが、その状態からプラスになりましたね。
FXのチャート分析は短期足でチェック
あと、FXのチャートは、見ているだけで楽しいですね。ドル円は1カ月ぐらい前に148円に上昇して、下がってる途中にポジション持ちました。142円ぐらいまで下がって、しばらく評価損でしたがずっと持っていました。1カ月ほど経った後、一気に上がって行って、評価益になりました。高値から下落をしている中で決済したという感じです。その後、今度はドル円の売りで入り、また利益を得て…、など色々やっています（笑）。
--- 注：ドル円レートについて、水谷氏はチャートなどを見ずに、思い出しながらスラスラとお話していました。値動きの内容をしっかり記憶していらっしゃることが良くわかりました。
2025/5-6 ドル円 日足チャート
--- ではメインで取引されてる通貨ペアは何ですか？
ドル円、ユーロ円、豪ドル円、ポンド円の4通貨ペアに絞っています。理由は、目についたのがその4つだったから、というものです。スプレッドが狭いドル円を中心に取引をしています。その次ユーロ円だと思います。
--- ちなみにユーロについてはどう見ていらっしゃいますか。
2025/5-6 ユーロ円 日足チャート
ユーロ円は、最近ずっと上がっていたじゃないですか。ですのでユーロ円も少し持っていました。ただ、ユーロの上昇が続くことについて、あまり自信が持てないんですよね。やはり、好きなドル円での取引がいいですね。ドル円が取引全体の7割ぐらいは占めていると思います。
---ちなみに、チャート分析にはどのように取り組まれていますか？
まず、私の取引スタイルとして、長期でポジションを持つことは無く、短期トレードを行っています。ですので1分足～10分足を中心に見ています。支持線・抵抗線を自分で引き、反発やブレイクを確認してエントリーしています。
--- つまり、短期のチャートを見て、短期の取引が多いのですね。
はい。実は今朝も1回取引をやってきました。
--- そうなんですね。
チャートを見ていて、なんだか良さそうだなと思って。ただ、チャート分析に関しては、独学です。自分の感覚で、このラインに到達したら、買いで入ろうとか、売りで入ろうなどを決めています。
--- 独学で、ラインを活用したトレード判断をされているのですね。
ええ。自分なりに「勝率」が高い分析方法があって、それをやっています。
--- …そ、その分析方法、すごく気になります。
「勝率」は8割ほどです。損切りを早めに行わずに、含み損を抱えたまま反発を待つスタイルかもしれません。
--- それは、いわゆる「コツコツドカン」型なのかもしれませんね。コツコツ利益を積み上げるけど、たまに大きく損をするというものです。「コツコツドカン」にならないようどのような取引ルールにしていますか？
ロングの時はそのまま保持しがちです。ショートの時は、思った通りの値動きにならなかったら速攻で損切りします。ショートのポジションはやはり怖いので。当日中に決済して、日をまたがないという基本ルールを持っています。ショートはどれだけ損失があろうが、早く損切りします。
--- 取引ルールを徹底していらっしゃることが、よく伝わってきます。
一方ロングはマーケットの情勢やスワップポイントなども考え、今のドル円なら140円の抵抗など、市場の節目を意識して、基本は保持します。
--- ドル円は底堅いと見ていますか？
そうですね、今の流れ的に、だいぶ円安になってきたし「140円の壁」は結構強いかなと思っています。日本の円が弱すぎるので、この先、円が買われる場面が来るのか考えてしまいます。スワップポイントも得られるロングを信じています。石破総理でしたか、円が買われる気がしないというような発言もありました。今は148円と142円で行ったり来たりしてるような感じなので、その間でうまくトレードするイメージを持っています。
--- トレードをしていて一番楽しいと感じるのは、どんな時ですか？
相場を見ていることが楽しいというか、値動きを追っていることが楽しいです。今は寝るのを忘れて、チャートにずっと張り付いている時があります。その中で、自分の思い通りにトレードができた時が一番ですね。もう、最高じゃないですか。
--- 思惑通り利益が出ると「自分は天才か」と思いますよね。
ええ。利益が出なくても「今回の取引で出来なかったことを、次に活かそう」など考えているだけで楽しいですね。うん。
--- まさに自分に合った相場分析方法を探している最中なのですね。
はい。為替の値動きには何か理由がある、と考えて要因を探します。10分足や30分足などを見て、「ああ、毎回ここで止まっている、今回も前と同じ148円で止まるのか」などです。次にその分析結果を活かした取引が出来たときに、「やった！」「攻略できた！」と、楽しんでいます。
--- 「対戦相手」のクセを研究して成果を出す、ってすごいです。
ええ。喜びがあります。私が今までFXで失敗してきた多くのパターンは「なんとなくエントリーして、なんとなく損した」が多かったんです。これではダメだと思い、早く卒業することに取り組みました。やはり「焦る」のが一番ダメだと思うんです。考えてみればFX取引の機会は月曜から金曜まであるわけですし、別に無理して取引をする必要はないはずですので。そう考えるようになって、今は取引のやり方が落ち着いてきました。
投資スタイルとレバレッジ運用
---投資におけるレバレッジについてお聞きします。水谷さんは株式投資でも信用取引をされていて、投資の成果と時間に対する思いがあると感じました。レバレッジと時間効率についてお聞きしたいです。
私は、株の場合は自信のある銘柄に対しては結構レバレッジをかけますね。思い切っていく時もあります。それとは別に、株主優待目当てで持っている株式も20銘柄ぐらいあります。意外かもしれませんが、普通の投資もたくさんやっています。信用取引は、自信のある2銘柄のみを持っています。今は3カ月ほど持っている感じです。
毎年、トレード方法も変えています。昔はとても短期間、大きめの金額で一気に利益を目指す方法で、大抵は大失敗していました。最近は、時間をかけてじっくり育てていく方法に切り替えています。株式投資する会社の業績をしっかり見て、中長期的には上がっていくだろうと予想する銘柄を探します。あとは割安な会社を見つけて「3カ月経てば今より株価が上がってるだろう」というイメージをもって投資するようにしていますね。
--- 株式投資は中期で運用されているのですね。では、FXはどうでしょうか。
FXは、短期目線です。レバレッジについては、その時々で変えています。2時間くらいスマートフォンを見続けられる場合は、レバレッジが高めのポジションを取ります。逆に仕事などで予定があり、少しでもスマートフォンを見れない、チャートが見れない場合はレバレッジを低めにする、そういう感じです。
--- しっかり取引をコントロールされてるんですね。
そうですね。ある程度まとまった時間があれば何度も取引を行います。すぐに利確もしますし、損切りもパッとしますね。ポンド円やドル円などは一日で2円の変動などは平気でいくじゃないですか。ですので短期での決済が多いです。
--- なるほど。
エントリー（新規注文）について、やはりロングポジションを持てるかを基準に見ます。基本的にチャートを見て、ロングで入れそうな時をまずは探します。
--- ドル円の場合、ロング（買いポジション）のときスワップポイントの受け取りになりますしね。（※取材は2025年6月に実施）
はい、やはり安定してスワップポイントも貰いたいですし。ショートポジションは、チャートがダラダラダラと下がって、明らかに上がりそうにないと直感で思った時に持ちます。でもショートをする時はやっぱりスマートフォンをずっと、肌身離さず持っていて、すぐ損切りできる状態の時のみですね。そういう時はレバレッジもかけていることが多いです。
投資を止めずに「続けること」の強さ
---FXを始めたものの、自分は向いてないと思い挫折する方がいます。投資における継続の大事さについて、伺いたいです。水谷さんとしては、日々発見があるから続ける価値があるとお考えだと思いまして。
なんでもそうですが、すぐには望む成果が出ないと思うんです。どの世界にも、その道のプロがいるわけじゃないですか。
--- はい。
その、プロというのは、長い間努力を続けたことで、結果が出せるようになった人だと思うんです。ですので私はすぐに結果が出るとは思っていないです。時間をかけて勉強しながら続けていきたいですね。
--- なるほど。片や、レバレッジをかけて大きいポジションを持てば、一撃で利益を得られる…と、夢を見る方もいらっしゃると思います。すぐに成果が出る可能性はありますよね。
うーん、まあ、結局は投資スタイルによるんじゃないでしょうか。
--- はい。
私は思いっきりタイプ、攻撃型なタイプです。それでいて、プロ並みに成果を出すには努力の量が必要だと考えています。私のように考えない方もいますよね。ですので、大事なのは冒頭でお話しした、「売買判断について、SNSなどで流れてくる他人の言葉に引っ張られない」ことだと思います。自分の投資判断でやってみて、納得する投資スタイルを見つけることを意識したいです。
トレードの仕方に向き不向きがあるだろうし、投資資金の額も人それぞれだと思います。損切りをするタイミング、利確するタイミングも全く違うと思うんです。そういうことを考えると、自分にあった投資スタイル、タイミングを、余裕資金の中で投資しながら探っていくのが良いのではと思います。自分に合う合わないは、やっぱり実際に取引をやらないと、何も分からないですし。
--- ええ。
私は、投資の損失などは「授業料」だと思っています。ある程度、覚悟を持ってやっています。その損失から、利益を出す方向にどんどん持っていくということを、一つの楽しみとして感じています。
--- 今のお話しは、実際に自分のお金で投資をする経験が最も重要で、はじめから、どれくらいの額の利益を得るかは、経験を積んだ後に考えること、と解釈しました。
そうですね。ですので私は余剰資金でやった方がいいと思っています。投資をしていて、自分の仕事に支障が出ない範囲でやるのが一番健全ですし。実際、余裕があるか無いかが、投資結果に現れるものなんですよね。自分の保有ポジションをあまり気にしていない時の方が「あれ？評価益が増えているじゃん」というような時が、あるんですよね。
--- はい。あると思います。
自分の保有ポジションが気になりすぎて、そのポジションを見過ぎた結果、心が揺れてしまって、投資結果が伸び悩む方は多いと思うので。自分があまり気にならない範囲の取引量でやるのが一番だと思いますよね。ドル円ならロングポジションの方がスワップポイントの受け取りになるし、仕事がある時は精神的にもいいので、ドル円の買いを検討し、一旦買ってしばらく置いておく。そういうことをまずは試したらよいと思います。
投資における努力のしかた
---投資における努力の仕方について、どうお考えになっていますか？ご自身がどう努力してきたかも伺いたいです。
そうですね、私はいまFXに対する興味がすごくありますので、夜22時30分からのアメリカの株価を見ています。夜中も必ず午前2時までは起きています。その時間にトランプ大統領の発言があるからです。他にもパウエルＦＲＢ議長の会見なども見ています。
--- これまた驚きなのですが…だいぶ夜中まで起きているのですね。
はい。別に深夜にトレードをする訳ではないのですけど、その時間、結構乱高下するので、とりあえず要人発言を聞いたりして、次の日のトレードに活かしています。こういうことを、多分「努力」って言うんじゃないですかね。トレードをしなくても、しっかりとFXに重要な情報を頭に入れるようにしています。これを、毎日やっていくことじゃないですかね。
--- 水谷さん、確認ですが、FXは今年から始めたんですよね？ベテランのような情報収集をされているのですが…。
今、私はFXを始めたばかりで、知識がゼロの状態だと思っています。まずは投資の時間の多くをFX関連に割かないといけないと思ってやっています。情報を取りに行くという「初歩的」なところからはじめています。
--- 素直に、尊敬します。
要人発言ですと、日銀の植田総裁の発言も毎日チェックします。日銀会合のあとの総裁会見なども、しっかりアラームかけて見逃さないようにしています。
--- 植田総裁の発言まで。徹底していますね。
はい、しっかり。総裁発言前後の値動きは、しっかり見ます。やはり植田総裁が発言をする時は大体円安になるから、そこは反発が狙える、などトレードに活かしたりします。
---今回のインタビューで、こんな深い話になるとは思っていませんでした(笑)。
勝利のレシピ ―水谷隼氏が考える、『打ち返す力』＆オリジナルカレー
---では、水谷様の著書やオリジナルカレーなどについて教えてください。
この「打ち返す力」という本はですね、オリンピックが終わって1週間ぐらいで一気に書き上げて、まさにオリンピックのアスリートとしての情報が詰まった本になっています。卓球のプロになって17年間で、ドイツ、中国、ロシアに行きました。海外で様々な経験をしてきて、本当にトップの中で過ごしてきました。そこで鍛えられたこと、メンタルのことについて主に語ってます。緊張した時の解決策や、卓球に人生を捧げてきて、1つのことに対するモチベーションの保ち方など、どなたでも気づきが得られるような本になっているんじゃないかと思います。
--- 水谷隼カレーはいかがですか。
水谷隼カレーは2013年にフリーデン社と共同開発したレトルトカレーです。当時、海外遠征ばかりだったので、日本食が恋しくなり、こだわって作りました。やまと豚と野菜をふんだんに使用し、大人がちょうどよい辛さに仕上げました。他にも、さらに辛みがある「ブラック」や、満腹でも食べ飽きない味を目指して作った「ハンバーグハヤシ」があります。
--- 卓球のプロリーグ「Tリーグ」についても教えて下さい。
Tリーグは2018年にスタートして以来、毎年世界のトップ選手が参戦し、すごい盛り上がりを見せています。現在は男子６チーム、女子６チームの計12チームが全国各地をホーム＆アウェー方式で回っていて、東京・神奈川はもちろん、沖縄や金沢など、お近くの会場で観戦していただけます。 特に注目してほしいのが、パリ五輪や世界選手権でメダルを獲得した選手たちのプレーです。世界レベルの技を間近で見られるのはTリーグだけ。生の迫力は本当に圧巻です。年間を通して全チーム合わせて約150試合が行われますから、お住いの近くで観戦するチャンスがあります。ぜひ最寄りのチームを応援して、Tリーグの熱気を体感してみてください！
--- ありがとうございました。
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・本キャンペーンの対象に該当するか否か、また抽選状況についてのお問い合わせにはお答えいたしかねますのであらかじめご了承ください。
インタビューを終えて
2025年3月から本格的にFXを始めた水谷隼氏が、株式投資との違いとして24時間取引や世界情勢との連動性、最大25倍のレバレッジとスワップポイントの魅力を挙げていました。
水谷氏は世界各地の経済指標や要人発言を常にチェックし、チャート分析では1分足から10分足を中心に支持線・抵抗線を自分で引いて短期トレードを展開。ロングは保有を基本とし、ショートは迅速に損切りするルールを徹底していました。「勝率」は約8割ながら「コツコツドカン」を避ける工夫の一つとして、トレード機会は無理せず余裕資金内で取引。情報収集は深夜の要人発言や日銀総裁会見まで逃さず、得た知見を翌日の取引に生かしているとのこと。株式投資は中期視点で割安株や業績重視の銘柄を選びつつ、FXは短期で時間効率やレバレッジを自在に調整するスタイルです。水谷氏は損失を「授業料」とし、ご自身の取引経験を糧に継続的に改善を図ることで、成果を追求していらっしゃいました。
インタビューの前半はコチラ
水谷 隼1989年6月9日生まれ、静岡県磐田市出身の元プロ卓球選手。両親の影響で5歳から卓球をはじめる。天性のボールセンスで注目を集め、中学2年時よりドイツ・ブンデスリーガに卓球留学し、才能を磨いた。2005年に行われた世界選手権個人戦では、当時史上最年少の15歳10ヶ月で出場し、当時世界ランキング8位の荘智淵(チャイニーズタイペイ)を破る。同年のアジア選手権でも、当時世界ランク2位、アテネオリンピック銀メダリストの王皓（中国）を破るなど日本の若きエースとして頭角を現す。
2007年全日本卓球選手権では、当時史上最年少の17歳7ヶ月で優勝。この優勝から2011年まで史上初の男子シングルス5連覇を達成。2019年全日本卓球選手権において前人未到の通算10回目の優勝を成し遂げた。
2008年北京オリンピック、2012年ロンドンオリンピック出場。2016年リオデジャネイロオリンピックでは、男子団体銀メダル、男子シングルスでは男女を通じて日本人初のメダルを獲得した。
2021年開催の東京オリンピックでは、新種目として追加された混合ダブルスに出場し、日本卓球史上初の金メダルを獲得。また男子団体では銅メダルを獲得し、2大会連続のメダル獲得となった。
2021年に現役を引退し、現在はタレント、スポーツキャスター、卓球解説、講演活動など、多方面で活動中。
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