午前の為替予想は… ADPは予想外の減少 米雇用統計は景気減速を示唆するか?
作成日時 :2025年7月3日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 中村勉
ドル円予想レンジ
142.300-144.700円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%上昇。米10年債利回りの上昇を背景に144.25円前後まで上値を伸ばしたが、米6月ADP全国雇用者数が予想外の減少となったことで143円台半ばまで上げ幅を縮小した。
本日は米6月雇用統計が発表される。通常は第1金曜日の発表だが、明日7月4日は独立記念日のため1日前倒しの発表となる。トランプ関税の影響から景気減速への懸念が高まる中、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は「労働市場の緩やかな減速を予想」と語っているが、米6月雇用統計がADP全国雇用者数に続いて米労働市場の急激な冷え込みを示す結果となれば、FRBの7月利下げ期待の高まりからドルが売られる公算が大きい。一方で、7月9日の相互関税一時停止期限を前にいくつかの国との貿易交渉合意が発表されている。今週は米国が3連休となるため、連休中の貿易交渉進展を警戒して米6月雇用統計の結果を受けた値動きは一時的なものになることも考えられる。なお、本日のNY市場は株式と債券市場が短縮取引となる。取引が終了する日本時間26時以降は為替市場の取引も急速に細る可能性がある。
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
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