「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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最新のマーケット情報まとめ
<テクニカル分析による現状確認>
・ドル円は80日移動平均線に上値を抑えられている状況が継続
・下値は10日移動平均線をサポートに底堅さを見せ、145円定着に向かっている
・これまで142円~145円のレンジで推移していたが、これを明確に突破し終値ベースで145円台に定着できるかが焦点
・80日移動平均線突破なら次のターゲットは146円前半、さらに突破すれば148円も視野
・下値は145円割れで144円台の移動平均線、144円割れで142円の下値が意識される
<来週の注目ポイント>
●中東情勢のリスク
・トランプ大統領がイランを攻撃するかについて2週間以内に決定予定
・近い将来イランとの交渉が行われる可能性があるが、これまでの核交渉は難航
・アメリカの軍事介入があれば有事のドル買いが入る可能性
・原油価格がさらに上昇し世界的インフレ懸念につながる恐れ
●経済指標・イベント
6/23 米6月製造業PMI・速報値
6/23 米6月サービス業PMI・速報値
6/24 パウエルFRB議長議会証言
6/25 日銀金融政策決定会合における主な意見(6月16-17日分)
6/25 田村日銀審議員講演
6/25 パウエルFRB議長議会証言
6/27 米5月PCEデフレーター
<結論>
ドル円は現在145円定着を目指す局面にあり、テクニカル的には上値を試しやすい状況。レンジは142円~148円で、中東情勢の展開と来週の経済指標・要人発言次第でどちら方向に向かうかが決まりそう。特に中東情勢の悪化は原油高・インフレ懸念を通じてドル高要因となる可能性がある。
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『最新のドル/円相場を解説』
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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