【ユーロ円週間予想】上値余地を探る動きが継続。170円台は壁となる可能性。
直近の日足は実体が小さく下ヒゲの非常に長い陽線引けとなり、下値トライに大きく失敗した形で引けています。この陽線が165.00-10の下値抵抗に跳ね返されており、165.00近辺の足元を固め直した形となっています。165.00近辺を下支えとして、上値余地を探る動きが継続すると見られますが、ドル全面安の動きの中で、ユーロ/円は急伸にも繋がり難く、上下動を繰り返しながら上値余地を探る動きが継続すると見られます。但し、165円を割り込んで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。164.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯、164円を割り込んで終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻して162~163円台の足元を固め直す動きが強まり易くなります。日足の上値抵抗は166.60-70,167.00-10,167.50-60,168.20-30に、下値抵抗は165.90-00,165.50-60,165.10-20,164.60-70にあります。21日、120日、200日移動平均線は163.89,161.68,161.69に位置しており、短期トレンドは“ユーロ強気”の流れに変わりありません。
一方週足を見ると、3手連続陽線引けとなり、下値を切り上げています。また、164円台乗せから新たな上昇トレンド形成の流れに入っており、トレンドは強い状態を保っています。今週も上値トライの流れが継続すると見られますが、168円台超えには中・長期的な上値抵抗が散在しており、急伸にも繋がり難く、続伸した場合でも170円台はまだ大きな壁となりそうです。短期トレンドは“ユーロ強気”の流れにありますが、164円を再び割り込んで越週した場合は、“ニュートラル”な状態に変化、162円を割り込んで越終した場合は、下値リスクが点灯します。今週の週足ベースで見た上値抵抗は167.20-30,168.00±10銭、169.10~169.40に、下値抵抗は165.00-10,163.90-00,163.00-10,162.00-10にあります。31週、62週移動平均線は161.59と163.49に位置しており、中期トレンドをサポートしています。
今週の戦略は、ユーロ買いは165.90-00で押し目買い。下値余地を165.50近辺まで見て置く必要があります。損切りは165.30で一旦撤退です。売りは様子見か167.90-00があれば軽く売り向かい。損切りは168.70で撤退です。
上値は、166.60-70,166.90-00,167.20-30,167.90-00,168.60-70に強い抵抗がありますが、どこまでクリア出来るかトライする動きへ。下値は、166.10-20,165.90-00,165.50-60,165.10-20にやや強い抵抗が出来ており、下値余地が限られる展開が予想されますが、164.60-70の抵抗を切り崩して164.50以下で終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。164円を割り込んで終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻して、162~163円台の足元を固め直す動きへ。可能性が低い状態ですが158円を割り込んで越週した場合は中期トレンドが“弱気”に変化します。
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