ドル円今週の予想「下値リスクを残した状態。146円台で終えれば下値リスクがやや後退。」FXチャート分析 2025/6/16

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【ドル円週間予想】下値リスクを残した状態。下値抵抗にも注意。

　直近の日足は東京、中東情勢緊迫化を受けて、東京市場（9：00am）で前日足から大きく下寄りのスタートとなりましたが、下値を攻めきれずに陽線で切り返しています。143.00-10の日足の下値抵抗を守って終えており、上値トライの可能性を残して終えていますが、上値を切り下げる流れに変化なく、下値リスクを残した状態です。また、143.00を割り込んで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。さらに、142.00を割り込んで終えた場合は、140～141円台の下値抵抗の強さを再度確認する動きが強まり易くなります。139.50～140.00ゾーンに中期的な下値抵抗がありますが、140円を割り込んで越週するか日足が139.50を割り込んで終えた場合は。新たな下落リスクが生じます。逆に日足の上値抵抗が144.60-70，145.70-80にありますが、全てクリアして146円台を回復して引ければ下値リスクが後退して、再度147～148円台の抵抗をトライする動きが強まり易くなります。日足の上値抵抗は144.60-70，145.40-50，145.70-80，に、下値抵抗は143.10-20，142.00-10，141.60-70，140.80-90にあります。21日移動平均線は144.05に位置しており、週末にこの水準まで戻していますが、“ダマシ”の範囲内です。また、120日、200日線は148.96と149.46に位置しており、上値を抑え込んでいます。

　一方直近の週足は、実体が小さく上下にヒゲのある陰線引けとなり、反落して終えています。下ヒゲがやや長く、下値トライに失敗した形となったことや、下値を切り上げる流れを維持しており、反発余地を探る動きに繋げていますが、1月に付けた158.87を基点として上値を切り下げる流れに変化なく、下値リスクがより高い状態に変わりありません。この週足のレジスタンスラインは145.80-90に位置しており、これをしっかり上抜けて越週するまでは下値リスクが軽減されません。またこれを上抜けた場合でも、中期トレンドがまだ弱く、上下動を繰り返す可能性があります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は144.90-00，145.40-50，145.80-90，148.00-10に、下値抵抗は143.00-10，142.00-10，140.80-90，139.90-00にあります。31週、62週移動平均線は149.89と151.00に位置しており、中期トレンドは“ドル弱気”の流れに変わりありません。

　今週の戦略はドル買いは143.00-10で軽く買って142.40で撤退です。ドル売りは144.60-70で戻り売り。損切りは145.20で一旦撤退です。これが付いた場合は145.70-80で再度戻り売り。損切りは146.30で撤退です。

　上値は、144.20-30に軽い抵抗が、144.60-70，144.90-00，145.40-50，145.70-80に強い抵抗がありますが、全てクリアして146円台に実体を戻して引けた場合は、短期トレンドが変化して上値余地が拡がり易くなります。この場合でも中期トレンドが弱いことから上下動を繰り返す可能性が高く、ドルが急騰した場合でも148～151円台は大きな壁となりそうです。下値は、前日の値動きの中で143.70-80、143.50-60に軽い抵抗が、143.10-20にやや強い抵抗が出来ていますが、これを割り込んで終えた場合は、下値リスクがやや高くなり、142.60-70，142.40-50，142.00±10銭にある強い抵抗をトライする動きへ。142円台も維持出来ずに終えた場合は、141.60-70，141.10-20，140.80-90，140.50-60，140.00-10にある抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。139.60～140.00ゾーンには中期的な下値抵抗があり、簡単には下抜けないレベルですが、139.50を割り込んで終えた場合は新たな下げトレンド入りの可能性が生じます。