動画で見通しを解説
S&P500：最新の見通し
＜S&P500の現在の状況とテクニカル分析＞
チャート分析
- 週足チャート: 移動平均線を全て突破したものの、6000ポイントが上値抵抗となっている
- 価格レンジ: 5700〜6000ポイントのレンジを意識すべき状況
- 日足チャート: 6000ポイントでダブルトップを形成、ネックラインは5250ポイント
- 下値支持: 次のポイントは5500あたり
- RSI: 50を割り込み、下げ圧力が強まっている
＜ファンダメンタル要因（上値を重くする2つの懸念材料）＞
1. トランプ関税政策
- 鉄鋼・アルミニウムへの関税50%引き上げを発表
- 6月4日から適用予定
- トランプ関税の不透明感が再び強まる
2. 米中関係の悪化
- トランプ大統領が「中国は合意を完全に破った」と非難
- 中国側は反論し、半導体規制への批判と強力な対抗措置を示唆
- 米中首脳の電話会談が今週中に行われる可能性
- 対立への警戒感が高まっている
＜結論＞
S&P500は上値の重い展開が継続する見込み
テクニカル面では6000ポイントが強い抵抗となっており、ファンダメンタル面でもトランプ関税政策と米中対立という2つの懸念材料が上値を押さえている。これらの問題が改善されない限り、6000ポイント付近での伸び悩みが続く可能性が高い。5250ポイントを明確に下回れば、さらなる下落圧力が強まると予想される。
S&P500 チャート分析①（日足）
S&P500 チャート分析②（4時間足）
最新のS&P500チャートはコチラ
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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