ドル円今週の予想「ドルやや弱気。上下の抵抗を抜けきれずに142～145円台での揉み合いか。」FXチャート分析 2025/6/2

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【ドル円週間予想】ドルやや弱気。142～145円台を中心とする揉み合いか。

　直近の日足は前日足から大きく下寄りのスタートとなりましたが、下値を攻めきれずに小陽線で続落を食い止めています。上昇エネルギーの強いものではないことや、前日の大陰線が上値トライに失敗しており、この影響を受けた状態にあることから、週初は反発余地が限られ易く、下値を模索する動きが強まるとみられます。一方で下値も、143.00-10以下にやや強い抵抗が控えており、142円台の下値抵抗を攻めきれずに反発に転ずる可能性を残しています。短期トレンドは「ニュートラルから若干ドル弱気」の流れにありますが、141.90-00の抵抗を下抜けて終えた場合は、下値余地がもう一段拡がり易くなり、140～141円台の下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。可能性がまだ低いと見ていますが、140円を割り込んで越週するか、日足が139.50を割り込んで終えた場合は、135～136円方向への新たな下落リスクが生じます。逆に、145.70-80の抵抗を上抜けて終えた場合は、下値リスクがやや後退、147円台に乗せて終えた場合は、短期トレンドが“ドル強気”に変化して上値余地がさらに拡がり易くなります。この場合でも中期トレンドが弱いことから、上下動を繰り返す可能性があり、また、150～151円台は大きな壁となります。日足の上値抵抗は145.00-10､145.70-80､146.10-20、147.00-10に、下値抵抗は143.00±10銭、142.50-60、141.90-00、140.50-60にあります。21日移動平均線は144.77に位置しており、この下に入り込んだ状態で下値リスクがやや高いものの、“ダマシ”となる可能性を残しています。しかし、120日、200日線は149.96と149.51に位置しており、上値を抑え込んだ状態です。

　一方直近の週足は陽線引けとなり、続落を食い止めていますが、この陽線の上ヒゲがやや長く、上値トライに失敗して押し戻された形となっています。前週の陰線の値幅を切り返せずに反落していることや、上値を切り下げる流れにも変化が認められず、下値リスクがより高い状態に変わりありません。現状は142.00-10、141.60-70、140.80-90に週足ベースで見た強い下値抵抗が控えており、これらを全て下抜けて越週しない限り、下値余地も拡がり難い状態ですが、140円を割り込んで越週した場合は、新たな下落リスクが生じて一段のドル下落に繋がり易くなります。逆に週足の上値抵抗が145.50-60にありますが、これを上抜けて越週した場合は、週足の形状が改善して下値リスクがやや後退、147.00-10の抵抗を上抜けて越週した場合は、1月に付けた158.87を基点として上値を切り下げて来たレジスタンスラインを上抜けて、上値余地がさらに拡がり易くなります。この場合でも中期トレンドがまだ弱く大幅上昇にも繋がり難いとみられます。

　今週の週足ベースで見た上値抵抗は、145.00-10，145,50-60，147.00-10に、下値抵抗は142.40-50，142.00-10，141.60-70，140.80-90にあります。31週、62週移動平均線は150.43と151.22に位置しており、中期トレンドは“ドル弱気”の流れに変わりありません。

　上値は、144.40-50に軽い抵抗が、145.00-10，145.40-50，145.70-80に強い抵抗がありますが、全て上抜けて終えた場合は下値リスクがやや後退、146.10-20、146.50-60、147.00-10の抵抗を全てクリアして147円台に乗せて終えた場合は、短期トレンドが“ドル強気”に変化して上値トライの動きが一段と強まり易くなります。下値は、143.50-60に軽い抵抗が、143.00±10銭、142.40-50，141.90-00に強い抵抗がありますが、全て下抜けて終えた場合は、新たな下落リスクが生じて、141.60-70，141.10-20，140.80-90，140.50-60にある一段と強い抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。139.50以下で終えた場合は135～136円台が視野に入って来ます。