動画解説
まとめ
株価の動きと背景
* アップル株が201ドル台から192ドル台へ、約4%の下落。
* 下落のきっかけは、トランプ米大統領の「米国内で製造しない場合、25%の関税を課す」との発言。
* この発言はアップルだけでなく、全スマートフォンメーカーに対する警告と捉えられている。
関税が現実化した場合の影響
* iPhoneをアメリカで製造した場合、販売価格は3倍との試算も。
* 現行モデルが約15〜16万円とすれば、50万円近くになる可能性も。
* 高価格化により、売上減少のリスクが高まる。
* 関税負担と売上減少、どちらが企業にとって損失が大きいかが焦点に。
トランプ発言の影響と今後の見通し
* 発言だけで株価に明確な影響が出ており、実際に政策化されるかどうかは注目点。
* 仮に実行されれば、アメリカ企業にとっても大きな打撃となる可能性がある。
テクニカル分析の視点
* 日足チャートでは「ダブルトップ」を形成し、現在はネックライン上で推移。
* RSIは50未満で、下落圧力が継続中。
* ネックラインを下抜けると、167ドル付近までの下落余地あり。
* 一方で、サポートゾーンでの反発も視野に入れておく必要がある。
全体のまとめ
アップル株の急落は、トランプ大統領の発言がもたらした政策リスクの象徴的な例です。関税が現実となれば、製品価格の急騰や売上の減少、そして米経済全体への波及も懸念されます。加えて、テクニカル指標でも下落トレンドが見られるため、今後の値動きには一層の警戒が必要です。
投資判断においては、政治的発言の影響力を軽視せず、ファンダメンタルズとテクニカルの両面から冷静に相場を見守る姿勢が求められます。
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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