【ドル円週間予想】142円割れで終えた場合は140~141円トライへ。144.50超えで終えれば短期トレンドが変化。
直近の日足は反落して終え、上値を切り下げる流れから抜け出せない状態が続いています。142.00-10に強い抵抗が控えており、これを守り切って反発に転ずる可能性を残していますが、142円を割り込んで終えた場合は140~141円台の足元を固め直す動きが強まり易くなります。140~141円台には本来強い下値抵抗があり、簡単には下抜けないところですが、これを切り崩し、さらに139.50-60の抵抗を下抜けて終えた場合は、新たなドル下げトレンド入りの可能性が生じて135~136円方向への一段の下落リスクが生じます。逆に、144円台を回復して引けた場合は、上値を急角度で切り下げて来た流れから若干上抜けて下値リスクがやや後退、144.50-60の抵抗を上抜けて終えた場合は短期トレンドが変化して、上値余地が1-2円程度拡がり易くなります。この場合でも147.60-70の抵抗をしっかり上抜けて終えない限り、下値リスクを残します。日足の上値抵抗は143.30-40,144.00-10,144.50-60に、下値抵抗は142.40-50,142.00-10,141.60-70,140.80-90,140.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は144.58,150.28,149.56に位置しており、短・中期トレンドは“ドル弱気”の流れにありますが、144.50-60の抵抗を上抜けて終えれば短期トレンドが変化して下値リスクが若干後退します。
一方週足は安値圏で引ける陰線引けとなり、下値リスクがより高い状態に変わりありません。また、前週足が上ヒゲが長く、上値トライに失敗した形で終えており、この流れを受けた状態です。また、5/12に付けた148.65で戻り天井を確認した可能性が生じており、今週も反発力の鈍い展開が予想されます。今年1月に付けた158.87と5/12に付けた戻り高値148.65を結ぶレジスタンスラインが147.60-70に位置しており。これをしっかり上抜けて越週するまでは下値リスクがより高い状態です。また、140.80-90に週足の下値抵抗がありますが、これを割り込んで越週するか、日足が139.50-60を下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが生じます。今週の週足ベースで見た上値抵抗は143.70-80,144.40-50,145.20-30,145.80-90に、下値抵抗は142.00-10、141.60-70,140.80-90,140.00-10にあります。31週、62週移動平均線は150.28と149.56に位置しており、上値を抑え込んでいます。
今週の戦略はドル買いは142.00-10で押し目買い。損切りは141.50で撤退です。ドル売りは143.70-80で戻り売り。損切りは浅い場合で143.30,深い場合は短期トレンドが変化する144.60に置く必要があります。
上値は、143.00-10に軽い抵抗が、143.30-40,133.70-80,134.00-10にやや強い抵抗が出来ていますが、144円台を回復して引けた場合は、日足の形状が改善して下値リスクがやや後退、144.50-60の抵抗を上抜けて終えた場合は、短期トレンドの変化が確定的となり、上値トライの動きが強まり易くなります。この場合でも中期トレンドが弱いことから上下動を繰り返しながら145~146円台の抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きが強まると見られます。上値抵抗は145.00-10,145.40-50,145.80-90,146.30-40。これらを全てクリアした場合でも147.60-70の抵抗を上抜けて終えない限り、下値リスクを残します。下値は、142.40-50,142.00-10に強い抵抗があり、これらを下抜けきれずに反発に転ずる可能性を残していますが。全て下抜けて終えた場合は、140~141円台の抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。下値抵抗は141.60-70,141.10-20,140.80-90,140.40-50,140.00-10にあります。139.50-60の抵抗を下抜けた場合は、新たな下落トレンド入りの可能性が生じて135~136円方向への一段の下落リスクが生じます。
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