ドル円今週の予想「上値余地を探る動き。146円台から厚くなる上値抵抗にも注意。」FXチャート分析 2025/4/28

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【ドル円週間予想】上値余地を探る動きが継続。

　直近の日足は、東京市場（9：00am）で前日足から上寄りのスタートとなり、陽線で終えています。単体では上昇エネルギーの強いものではありませんが、4/2に付けた150.47を戻り高値として上値を切り下げて来た、短期的なレジスタンスラインから頭一つ上抜けた位置で終えており、上値余地がもう一段拡がる可能性が生じています。144.10-20に日足の上値抵抗がありますが、これを上抜けて終えれば144.50-60の抵抗をクリアしつつ145～146円が視野に入って来ます。一方で、中期トレンドが弱い状態にあることから、上下動を繰り返す可能性も高く、飛びつき買いにも注意を要します。このラリーでの上値余地は146～147円台、最大でも147～148円台が限度と見ています。一方で、4/22に付けた139.89で一旦底打ち・反転の流れに入ってからまだ日が浅く、上値トライに失敗した場合でも下値余地もまだ限られる展開が予想されます。但し、141.90-00の日足の抵抗を下抜けて終えた場合は、短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して下値余地が若干拡がり易くなります。この場合は140～141円台の足元を固め直す動きが強まり易くなりなすが、139.50以下で終えない限り、調整下げの範囲内となり、反転の可能性を残します。日足の上値抵抗は、144.10-20，144.50-60，145.10-20，146.30-40に、下値抵抗は143.00±10銭、142.50-60，141.90-00，141.60-70，140.80-90にあります。21日、120日、200日移動平均線は145.07，151.68，150.12に位置しており、これらの下に入り込んだ状態にあり、下値リスクがより高い状態に変わりありませんが、146円台に乗せて終えた場合は146～148円ゾーンにある強い上値抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きが強まり易くなります。

　一方直近の週足は4週間振りに陽線引けとなり、前週の陰線の値幅を切り返しています。また、この陽線の安値139.89が、昨年9月に付けた139.58との二番底となった可能性が高く、短期的には底打ち・反転の流れの中で、どこまで上値余地を広げられるかを試す段階に入ったと見られます。146.00-10超えから厚くなる上値抵抗にも注意しつつ短期戦落はドルの押し目買いが有効と見ています。一方で、今年1月に付けた158.87を戻り高値として上値を切り下げる流れに変わりなく、148円台にしっかり乗せて越週しない限り、短期トレンドは大きく変化しません。また、この場合でも、昨年7月に付けた161.95と今年1月の戻り高値158.87を結ぶレジスタンスラインが157円台後半に位置しており、これを上抜けて越週しない限り、中期トレンドは変化しません。逆に、140.50以下で越週した場合は再び下値リスクが点灯、139.50以下で越週した場合は新たな下落リスクが生じます。今週の週足ベースで見た上値抵抗は144.00-10，145.40-50，146.30-40，147.00-10に、下値抵抗は142.10-20，141.50-60，140.80-90，139.60-70にあります。31週、62週移動平均線は151.05と151.64に位置しており、これらの下に入り込んでおり、中期トレンドは“ドル弱気”の流れに変わりありません。

　今週の戦略は、ドル買いは143.00-10で押し目買い。損切りは浅い場合で142.40，深い場合は“ニュートラル”な状態に戻す141.90に置く必要があります。売りは今週いっぱい様子見です。

　上値は、144.10-20，144.50-60，145.10-20，145.40-50，145.90-00，146.30-40，146.50-60，147.00-10に強い抵抗がありますが、どこまでクリア出来るかトライする動きへ。下値は、143.50-60に軽い抵抗が、143.10-20，142.90-00，142.50-60，142.00±10銭に強い抵抗が出来ており、下値余地が限られる展開が予想されますが、全て切り崩して終えた場合は、短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して、下値余地が若干拡がり易くなります。141.60-70，141.10-20，140.80-90，140.40-50の抵抗も全て下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが点灯、139.50以下で終えた場合は135～136円方向への一段の下落リスクが生じます。