ポンド/円今日の見通し「英国はスタグフレーション懸念　BOEの連続利下げの織り込み進むか？」FXトレード戦略　2025/2/13

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ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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ポンド(GBP)トレードに関わる現在までの相場トピック

本日16:00 英10‐12月期GDP発表！
・1月16日に発表された英11月月次国内総生産（前月比）は予想（+0.2%）を下回る+0.1%だった。11月15日に発表された、英7-9月期国内総生産（GDP、速報値）は前期比+0.1%で市場予想や前期（+0.2%、＋0.5%）を下回った。

・2月6日の会合でイングランド中銀（BOE）は政策金利を4.50%へ引き下げた。金融政策委員会（MPC）メンバーの9人中7人が25bp（0.25%ポイント）の利下げを支持、2名は50bpの利下げを支持した。

・英1月製造業購買担当者景気指数（PMI）・改定値と1月サービス業PMI・改定値はそれぞれ48.3、50.8となった。製造業PMIは速報値（48.2）以上に前月（47.0）から改善。サービス業PMIは速報値（51.2）から下方修正された（2月3日、5日）。

・1月21日に発表された英12月失業率は4.6%で前月（4.6%）から横ばい。9-11月週平均賃金（除賞与）は前年比+5.6％と予想（+5.5%）や前月（+5.2%）を上回った。

・英12月消費者物価指数（CPI）は前年比+2.5%で予想通りや前月（+2.6%）を下回った。CPIコアは+3.2％で前月（+3.5%）から低下したほか、サービスCPIは+4.4％で前月（+5.0%）から大きく低下した（1月15日）。

今日のポンド(GBP)トレード　メインシナリオ

英国はスタグフレーション懸念　BOEの連続利下げの織り込み進むか？

本日は英10‐12月期GDPと同12月GDPが発表される。ここ最近の英経済指標を見ると、BOEが注視する12月のサービスCPIは2022年3月以来の水準へ低下するなど、インフレは徐々にBOEの目標である2%へ近づいている。一方で、12月小売売上高は予想外に前月比でマイナスに落ち込んだ。12月はクリスマス商戦という季節性もあり、百貨店や家庭用品店などの非食料品の売り上げが伸びたが、スーパーマーケットなどの食料品の売り上げが低迷していた。その他の経済指標をみても、前月から悪化している内容が多い。そのため、今回発表される英10‐12月期GDPは前期比でマイナスに落ち込む（‐0.1%）と市場は予想している。市場予想以上に英経済の鈍化が確認された場合には、英経済の先行き不透明感からポンドが売られることになるだろう。BOEは2月6日の会合で25bpの利下げを行い、同時に公表した金融政策報告書では利下げのペースは今後も緩やかになることを示唆している。ただし、ベイリーBOE総裁は利下げについて「会合ごとに判断」とも語っている。現時点でBOEの次回（3月20日）会合での利下げを23%程度しか市場が織り込んでいないことから、英10‐12月期GDPが市場予想を下回る結果となれば、BOEの追加利下げが急速に織り込まれる可能性もあるだけに注視したい。

ポンド/円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

16:00 英10‐12月期GDP

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