【ドル円週間予想】 調整下げの動きが継続。158円台を回復して終えれば下値リスクが後退、154円を割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが点灯。
直近の日足は陽線引けとなり続落を食い止めています。上値トライの可能性に繋げていますが、調整下げが一巡したとは認められず、下値リスクを残した状態です。157.20-30の抵抗を上抜けて終えれば、日足の形状が改善して下値リスクが若干後退しますが、158.10-20の抵抗を実体ベースで上抜けて終えるまでは下値リスクを残します。また、158.50-60,158.80-90の抵抗を全て上抜けて終えない限り、“ドル強気”の流れに変化せず、上値余地も拡がり難い状態です。一方下値は155.00-10以下に強い抵抗が散在しており、調整下げに留まるなら154円を大きく割り込まない可能性が高いと見ていますが、154円を割り込んで終えるか、値動きの中で153.50-60の抵抗を下抜けた場合は、新たな下落リスクが生じて150~152円台の下値抵抗の強さを確認する動きが強まり易くなります。日足の上値抵抗は156.90-00,157.20-30,157.70-80,158.10-20に、下値抵抗は155.50-60,155.00-10,154.70-80,154.10-20,153.50-60にあります。21日移動平均線は157.30に位置しており、上値を抑え込んだ状態ですが、120日、200日線は150.19と152.80に位置しており、中期トレンドをサポートしています。
一方週足を見ると、値幅が3円余りの大陰線となり反落して終えていますが、この陰線の下ヒゲがやや長く、下値トライに失敗した形となったことや、156~158円のレンジ内から実体ベースでは下抜けておらず、レンジ内に留まる可能性を残しています。下値リスクがやや高い状態にあるので今週も下値余地を探る動きが強まると見られますが、昨年9月に付けた139.58を基点とするサポートラインが154.60-70に位置していることや、昨年7月に付けた161.95を基点として上値を切り下げて来た流れからは上抜けた位置を保っており、この週足の下値抵抗が154.00-10に控えていることから、これらを全て下抜けて越週しない限り、調整下げの範囲内となり、基本トレンドは大きく変化しません。一方上値は、157.90-00,158.60-70に週足ベースで見た強い抵抗があり、これらを上抜けて越週しない限り、上値余地も拡がり難い状態です。今週の週足ベースで見た上値抵抗は156.80-90,157.90-00,158.60-70に、下値抵抗は155.10-20,154.60-70,154.00-10にあります。158.70超えで越週するか、154円割れで越週した場合は同一方向へさらに動き易くなります。
今週の戦略は、ドル買いは下値リスクを残した状態にあるので様子見か、154.00-10まで引きつけて。損切りは153.40で撤退です。売りは156.80-90で戻り売り。損切りは157.40で一旦撤退です。
上値は、156.50-60,156.90-00,157.20-30に強い抵抗がありますが、全てクリアして157.30超えで終えれば“ニュートラル”な状態に戻して下値リスクが若干後退します。さらに、157.50-60,157.90-00,158.10-20の抵抗を全てクリアして158.20超えで終えれば調整下げ終了の可能性が高くなります。158.80-90の抵抗を上抜けて終えるか、週足が158.70超えで越週した場合は、“ドル強気”の流れに戻して160円超えトライの動きが強まり易くなります。下値は、155.70-80,155.40-50,155.00-10にやや強い抵抗が出来ていますが。全て下抜けた場合は一段と強い抵抗のある154.70-80,154.20-30,154.00-10の抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。154円割れで終えるか153.50-60の抵抗を下抜けた場合は、調整下げの範囲内から逸脱して下値余地がさらに拡がり易くなります。
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