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大口投資家の動向は?「ドル円 米大統領選を前に151円台前半まで下落 円ネットショートは増加 」【最新IMMポジション】2024/11/11

シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。

執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼IMMポジション ドル/円
円ネットショート増加

▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットショート減少

ドル/円

IMMポジション ドル/円

ポイント

【円ネットショート増加】
11月5日時点で円のポジションは、ドルに対して約4.4万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートが大幅に積み増されたことで、ネットショートは前週から約1.9万枚増加。
期間中のドル/円相場は、日銀金融政策決定会合後の定例記者会見での植田総裁の発言が想定よりもタカ派的だったと受け止められて円が買われたほか、米大統領選を目前に持ち高調整でドルが売られたことから一時151円台前半まで下落した。
それにもかかわらず円のネットショートは増加。投機筋は、円高の動きは一時的と見て円売りのポジションを増やす好機と捉えていたようだ。

ユーロ/ドル

IMMポジション ユーロ/ドル

ポイント

【ユーロネットショート減少】

11月5日時点でユーロのポジションは、ドルに対して約2.2万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートが大幅に取り崩されたことで、ネットショートは前週から約2.9万枚減少した。
期間中のユーロ/ドルは、ドイツやユーロ圏の消費者物価指数(前年比)が前月から反発したほか、米大統領選を前にポジション調整と見られるドル売りが持ち込まれたことで、1.09ドル台前半まで上昇した。
米大統領選直前の世論調査でトランプ候補とハリス候補の支持率が拮抗する中、投機筋はトランプトレードの一環として構築したユーロ売り(ドル買い)ポジションの一部を手仕舞ったようだ。


↓↓↓IMMポジションのソースはこちら
IMMポジション


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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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