ドル円、150円突破が目前…このあと米9月小売売上高に注目
欧米時間のドル/円予想レンジ:148.500-151.000円
東京市場のドル/円は、小動きの展開。日本株安などを背景に149.20円台へ小緩む場面もありましたが、午後には149.50円台へ持ち直すなど方向感に欠ける値動きとなっています。その後、欧州市場では米長期金利の上昇を受けて149.87円前後まで強含みました。
今夜は米9月小売売上高が発表されます。市場予想は前月比+0.3%、自動車を除いた売上高の予想は前月比+0.1%となっています(前回:+0.1%、+0.1%)。米国内総生産(GDP)の約7割を個人消費が占めていることから、景気動向を見極めるうえで結果が注目されます。仮に予想以上に強い結果となれば、ドル/円は8月1日以来となる150円台への上昇を試すことになりそうです。その他、ハリケーンの影響が懸念される米新規失業保険申請件数の結果にも注目しましょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、10日線に支えられながら80日線を突破しました。RSIが70ラインに向けて上昇していることもあり上昇の勢いは保たれています。上値抵抗と意識されている150.00円を突破すればさらに勢いが強まることが想定されます。その場合は次の心理的節目151.00円が視野に入る可能性があります。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
10/17(木)
20:00 トルコ中銀政策金利
21:15☆ECB政策金利
21:30☆米9月小売売上高
21:30☆米新規失業保険申請件数
21:30 米10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:45☆ラガルドECB総裁記者会見
22:15 米9月鉱工業生産
23:00 米8月企業在庫
23:00 米10月NAHB住宅市場指数
24:00 EIA週間原油在庫統計
24:00 グールズビー米シカゴ連銀総裁講演
29:00 米8月証券投資
29:00 ウッズBOE副総裁講演
29:00 ネットフリックス7-9月期決算
----- EU首脳会議(~18日)
10/18(金)
08:30 日本9月消費者物価指数
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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