個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。
作成日時:2024年9月25日14時
執筆:CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー
総裁選待ち相場、ドル/円下落は織り込み度高めか?
出所:TradingView
ドル/円4時間足チャートです。
下降トレンドラインに戻ってきており、上抜けた場合、さらなるショートカバーを巻き起こすと考えます。
144円台は戻り売りのチャンスだったと思いますが、9月後半からドル/円は切り返しており、FOMCの0.50%の利下げとともにさらに買い戻しが進みました。バイ・ザ・ルーマーが見事に決まった格好です。145円をまだ超えておりませんので、残っている円ショートポジションはもう少しあるでしょう。
それらのポジションを一度ストップを付けにいくような値動きが出るのではないかとも察してショートポジションを全て手仕舞いしました。
今週後半のイメージは総裁選前に一度145円超えを試す展開か、もしくは金曜日に四角で囲ったポイントまで押し目を作りつつも、同じくバイ・ザ・ルーマーで上昇に転じるのではないかとも考えています。
中国が市場予想を上回る金融緩和を発表!
出所:TradingView
昨日は中国が市場予想を上回る金融緩和を発表し、場合によっては年内さらに追加緩和を辞さない構えを示しました。これを受けて昨日はリスクオンムードが漂いクロス円中心に上昇。この恩恵を受けて特にオセアニア通貨の上昇が目立ちます。
こちらはNZドル/円チャート日足です。
NZドルは例年9月後半から買いトレードが意識されやすい通貨です。
実は2021-2023年も9月に押し目をつけて11月まで上昇しており、秋ごろになるとアノマリー癖が強い通貨でも有名です。よって今年もそのパターンに近い値動きを開始しているため、気にかけておくと良いでしょう。
すでにNZドル/円日足レベルでも上昇トレンドに入りつつあるように見えます。
91.65円のレジスタンスラインを超えてくるとまた大きく雰囲気が変わってくるかもしれません。大きな上昇に可能性が出てきたように思えます。
金曜日の総裁選次第ですが、豪ドル/円とNZドル/円が大きく上昇するパターンはあるでしょう。
自民党立候補者の中でも有力候補である高市氏が総裁になった場合は、特に影響が強くなると思います。金融緩和・財政出動路線、利上げ反対派のため、株式市場もドル/円クロス円も大きく上昇する可能性が高いのです。
そうなると、ドル/円は再び年末に150-160円方向に戻ってしまうと考えており、その場合はオセアニア通貨と円でのトレードが最も有効ではないかと推測します。よって今週はNZドルをピックアップしてみました。
いずれにしても今週の総裁選次第でドル/円もクロス円も景色が大きく変わるでしょう。まずは金曜の午後の報道を待ち、今日・明日のトレードは控えめにいきたいと考えております。しばし様子見で。
【ひろぴー氏出演動画】
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。