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FX/為替「ドル/円、米GDPで3カ月ぶり安値から切り返し 本日は米PCEに注目」 外為どっとコム トゥデイ 2024年7月26日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年7月26日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼25日(木)の為替相場
(1):日経平均が大幅に下落
(2):中国人民銀 予想外の金融緩和
(3):独企業景況感は低下
(4):米GDP成長が加速

▼25日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:カギは米6月PCEデフレーター/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

25日(木)の為替相場

期間:25日(木)午前6時10分~26日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日経平均が大幅に下落

前日の米国株の下落や為替の円高方向への動きを受けて日本株が大幅に下落。日経平均株価は寄り付き直後に下げ幅を1000円超に拡大した。日本株安が円キャリー取引の解消をいっそう促す格好となり、円買いが加速した。

(2):中国人民銀 予想外の金融緩和

中国人民銀行(PBOC)は異例のタイミングで中期貸出制度(MLF)の1年物金利を2.50%から2.30%に引き下げると発表。22日の7日物リバースレポ金利や最優遇貸出金利(LPR)の引き下げに続く予想外の金融緩和となった。

(3):独企業景況感は低下

独7月IFO企業景況感指数は87.0と市場予想(89.0)に反して前月(88.6)から低下した。IFO経済研究所は「ドイツ経済は危機から抜け出せていない」との見解を示した。

(4):米GDP成長が加速

米4-6月期国内総生産(GDP)・速報値は前期比年率+2.8%と、市場予想(+2.0%)を上回り、1-3月期(+1.4%)から成長が加速した。GDPの7割を占める個人消費も堅調で4-6月期の速報値は前期比年率+2.3%だった(予想+2.0%、前回+1.5%)。同時に発表された米新規失業保険申請件数は23.5万件と予想(23.8万件)を下回り前週(24.5万件)から減少した。

25日(木)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:カギは米6月PCEデフレーター

昨日のドル/円は下げ一服。キャリー取引の巻き戻しと見られる円買いが続く中、一時152円台を割り込み5月3日以来の安値を付けた。しかし、米4-6月期国内総生産(GDP)・速報値が予想を上回ったことをきっかけにNY市場で切り返すと154円台を回復。取引レンジは151.94円~154.32円前後で、日足チャートには下髭を長く伸ばした小陽線が刻まれた。これが下げ止まりのシグナルとなるか、本日の動きが注目される。東京市場では日銀の利上げ観測などが上値を抑える格好で伸び悩むことも考えられるが、カギはNY市場で発表される米6月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)だろう。市場予想は前年比+2.4%となっており、前月の+2.6%から伸びが減速すると見られている。食品とエネルギーを除いたコアPCEデフレーターも前年比+2.5%と前月の+2.6%から鈍化すると予想されている。来週30-31日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているだけに、連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重視するPCEデフレーターに、市場は敏感に反応しそうだ。

注目の経済指標:米PCEデフレーター

注目のイベント:ユーロ圏インフレ予想

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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