【ユーロ円週間予想】上値余地を探る動き。165.50割れで“ニュートラル”な状態に変化。164円割れで終えた場合は短期トレンドが変化。
日足は小陽線を繋げて上値トライの動きが継続中ですが、個々の足が強い上昇エネルギーをもったものではないことや、ユーロが対ドルで下値リスクを残した状態になることから、ユーロ/円も急伸に繋がり難い状態です。一方で、4/29の日銀の介入実施で171円台から急落地合いとなりましたが、トレンドは全く崩れておらず、調整下げの範囲内に留まっています。結果的には5/3に付けた164.02で調整下げが終了、反転・上昇の流れに入っており、下値余地が限られる展開が予想されます。但し、165.50以下で終えた場合は5/3に付けた164.02からの上昇分の半値以上を失って“ニュートラル”な状態に変化します。さらに164円を割り込んで終えた場合は短期トレンドが“ユーロ弱気”に変化して下落余地がさらに拡がり易くなります。一方上値も171円台が歴史的な高値であり、目先天井を確認した可能性も生じていることから、これを再び上抜けてくるまでは下値リスクにも注意が必要です。日足の上値抵抗は168.20-30,168.60-70,169.40-50に、下値抵抗は167.50-60,166.90-00,166.10-20,165.50-60にあります。21日、120日、200日移動平均線は、165.92,161.58,160.49に位置しており、短・中期トレンドをサポート中です。
一方直近の週足を見ると、寄り付き安値の陽線引けとなり前週の大陰線の実体内に食い込んだ形となりました。前週の大陰線の値幅を切り返すには至っていませんが、昨年12月に付けた153.23を基点として下値を切り上げる流れには変化が認められず、このサポートラインの下値抵抗が今週は165.00-10に位置しており、これを下抜けて越週しない限り下値余地も拡がり難い状態です。また、これを下抜けた場合でも2023年3月に付けた138.83を基点とする中・長期的なサポートラインが162円台前半に位置しており、これを割り込んで越週しない限り、中期トレンドは大きく変化しません。また、前週の大陰線の実体が169円台にありますが、169.50超えで越週すれば、再度170~171円台の抵抗の強さを確認する動きが強まり易くなります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は169.40-50,170.60-70,171.50-60に、下値抵抗は166.00-10,165.00-10,163.50-60,162.00-10にあります。31週、62週移動平均線は161.22と156.82に位置しており、中期トレンドは“ユーロ強気”の流れに変わりありません。
今週の戦略は、買いは167.00-10で押し目買い。損切りは166.30で一旦撤退です。売りは今週いっぱい様子見か169.40-50まで引き付けて。損切りは170.10で撤退です。
上値は、167.90-00,168.20-30,168.50-60,169.00-10,169.40-50,170.00-10,170.70-80に強い抵抗がありますが、どこまでクリアできるかトライする動きが継続すると見ています。下値は、167.50-60,167.00-10、166.80-90,166.10-20,165.70-80,165.50-60に強い抵抗がありますが、165.50以下で終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻して下値リスクが若干高くなります、165円割れで終えた場合は下値リスクが点灯、164円割れで終えた場合は短・中期トレンドが変化して下落余地が一段と拡がり易くなります。
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