ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
日々、相場情報発信中!
ポンド(GBP)トレードに関わる現在までの相場トピック
本日17:30 英4月製造業PMI、サービス業PMI発表!
・英3月製造業購買担当者景気指数(PMI)と3月サービス業PMIの改定値はそれぞれ50.3、53.1となった(速報値49.9、53.4)。製造業は2022年7月以来となる50.0を超えた(4月2日、4日)。
・英3月消費者物価指数(CPI)は前年比+3.2%と前月(+3.4%)から低下。市場予想は+3.1%だった。CPIコアは+4.2%で前月(+4.5%)を下回った(4月17日)。
・4月16日に発表された英2月失業率は4.0%で前回(4.0%)から横ばい。12-2月週平均賃金(除賞与)は前年比+6.0%と予想や前月(+6.1%)から低下した。
・4月12日に発表された英2月月次国内総生産(前月比)は市場予想通り+0.1%となり、前月(+0.2%⇒+0.3%)から減速した。2月15日に発表された英10-12月期国内総生産(GDP、速報値)は前期比-0.3%となり市場予想(-0.1%)を上回ったが、前期(-0.1%)から減速し2期連続のマイナス成長となった。
・3月21日の会合でイングランド中銀(BOE)は政策金利を5.25%で据え置いた。据え置きは3会合連続。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中8人が据え置きを支持、1名が0.25%利下げを支持した。
今日のポンド(GBP)トレード メインシナリオ
本日17:30 英4月PMI!サービス業の悪化はBOEの利下げ期待に繋がる
本日は英4月製造業PMIと英4月サービス業PMIが発表される。3月の英製造業PMIは確報値で好不況の境目とされる50.0を上回った。英国の製造業PMIが50.0を超えるのは2022年7月以来のことだ。本日発表される英4月製造業PMIの市場予想は50.4で3月から僅かながら改善となっている。製造業のさらなる伸びは英国経済にとってポジティブと捉えられそうだ。一方で、サービス業は前月(53.1)から僅かながら悪化が予想されている(53.0)。英国のCPIを見ると総合は前年比+3.2%まで鈍化を示しているが、サービスのCPIは+6.0%とまだまだ高く、英国のインフレ鈍化のスピードを鈍らせていることがわかる。サービス業PMIが悪化を示すことでサービスのCPI鈍化への期待が高まり、現在市場が9月と予想しているBOEの利下げ開始時期の前倒し観測に繋がりそうだ。
想定される個別シナリオ
■英4月サービス業PMIが予想を下回る
⇒英国のサービスインフレ鈍化期待が高まる
⇒BOEの利下げ開始時期の前倒し期待が浮上する
⇒ポンドは売られる
ポンド/円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
17:30 英4月製造業PMI、英4月サービス業PMI
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円、ポンド/米ドルともに曇り。10時にポンド/円のストキャスティクスとRSIで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
経済指標カレンダーはコチラ
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。