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来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「ユーロ安には新たな材料必要、ポンドは対ユーロで伸び悩むか」ハロンズ FX 2024/3/31

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2024年3月29日 15時20分

ユーロ安には新たな材料必要、ポンドは対ユーロで伸び悩むか

ユーロ/円、ポンド/円は伸び悩み

米ドル/円が152円手前で足踏み状態になる中、欧州の6月利下げ観測や四半期末の米ドル需要から、ユーロ/円やポンド/円の上値は抑制されました。ユーロ/円は162.928円まで下げ、ポンド/円は191.00円を挟んで苦しい展開が続きました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FXのライブ解説、制御不能な円安、日本政府はどうする (2024年3月28日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

ECBの6月利下げ、織り込み過ぎか

ECBのチポローネ専務理事は、インフレ率が25年半ばまでに目標の2%へ低下することに自信を深めているとの認識を示しました。複数の高官からも緩和に向けた地ならし的な発言が聞かれており、ECBの6月緩和期待を高めています。来週の消費者物価指数やECB議事要旨がこの見方を補強すれば、ユーロの上値を抑制するでしょう。もっとも、OIS(オーバーナイト・インデックス・スワップ)を基にした6月利下げ織り込み度は90%を超えているため、ここから更なるユーロ安が進むには新たな材料が必要かもしれません。この点では、ユーロの下値が限られても不思議はありません。ユーロ/円も戻し気味に推移するかもしれませんが、円相場次第の部分が大きいため、この局面で敢えて手を出す必要性は後退しているようにも感じます。

テクニカル的には、ユーロ/円は上昇第5波が終了し、今度は修正3波の形成が意識されるチャート形状となっています。21日移動平均線(162.817円、28日時点)で下げ渋り164.30円付近まで戻す場面では、戻り売りを検討しても良さそうに感じます。ただ、戻りらしい戻りもなく21日線を割り込む場合は、近くに上昇チャネルの下限が推移する162.00円割れを試す流れが強まるかもしれません。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:161.000-165.000

ポンド、利下げ後発が支え!?

英国も欧州に倣って利下げ観測が燻っているものの、未だ賃金の上昇圧力が強く欧州よりは利下げ時期が後ずれするとの見方が優勢です。英中銀の金融政策委員のハスケル氏も、利下げは「まだまだ先」との認識を示し、市場の利下げ期待をけん制しています。こうしたところはポンドを下支えしているように感じます。ただ、足もとの通貨強弱は米ドル>ポンド>円>ユーロの順で、ポンド/米ドルやポンド/円などはやや方向性が見定めづらくなっており、ポンド/円は191.00円を中心に振幅する可能性はありそうです。また、通貨強弱を基にすれば、昨年8月以降、サポートされている0.8500ポンドに接近しているユーロ/ポンドの方が、「0.8500ポンドまではユーロ買い・ポンド売り」、「0.8500ポンドを明確に割り込んだら、ユーロ売り・ポンド買い」と戦略は立てやすいかもしれません。

【ユーロ/ポンドチャート 日足】

EUR/GBP日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/GBP:0.8450-0.8600

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:189.000-194.000

4/1 週のイベント:

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一言コメント

来週から期が改まり、マーケットが動意付く危険があるため、普段より取引ロットは少額に留めておいても良いかもしれません。

 
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